トラック運転手になりたいがガリガリで自信がない
トラック運転手はガリガリでもできるのか?
トラック運転手にガリガリ君はいるのか?
トラック運転手はマッチョじゃなくても大丈夫?
ひょっとしてこんなことで悩んでいませんか?
もしそうなら安心してください。
トラック運転手はガリガリの痩せすぎた人でも全然働けますよ。
さらに女性でも活躍してる人はたくさんいます。
実際183cmで53キロの超ガリガリ君でも大型トラックで長距離ドライバーをやってますから。
この記事では、そんなガリガリ君の事例や運送業界で必要な体力や能力について詳しく解説するので参考にしてくださいね。
トラック運転手はガリガリでもできる?
トラック運転手になるためには、特別な体格が必要だと考えがちですが、実際は違います。
例えば、183cmで53キロという、かなり細身の人でもトラック運転手として活躍しているケースがあります。
この仕事は、長時間集中して運転をする能力のほうが求められます。
重い荷物を扱う場面でも、物理的に人間では持てないものはフォークリフトを使うので、体力に自信がない人でも問題なく対応できます。
筋肉質のマッチョ君のほうが有利ではありますが、ガリガリ君だから無理ということでもありません。
トラック運転手はガリガリでもできる理由とは
トラック運転手の仕事をガリガリ君でもできる理由は以下の2つです。
- 重い荷物はリフトなどの機械を使う
- 力よりもコツを要領のほうが大事
重い荷物はリフトを使う
ガリガリ君だって、トラック運転手として重い荷物を持つのは全然問題ありません。
なぜなら、今のトラックの世界には荷物を楽に運べる機械がいっぱいありますから。
例えば、フォークリフトやパワーリフトを使えば、力がなくても簡単に重たいものが動かせます。
だから、体が細くてもトラック運転手の仕事をあきらめる必要はありません。
リフトがなくても重い荷物なら誰かに手伝ってもらえば大丈夫です。
コツと要領が大事
そして実は荷物を持つには「コツと要領」のほうが重要です。
いくら力があると言っても、力任せに荷物を持つと必ずいつか腰を痛めます。
荷物を掴む場所や、荷物を持ち上げる時の体の角度を少し変えるだけでもかなり楽に持ち上げられるようになります。
ドラム缶などが良い例です。
200キロほどあるドラム缶は絶対に人間の力では持ち上げることはできませんよね。
しかし少し角度をつけて転がすと簡単に動かすことができます。
【イメージ画像】
大事なのは「コツと要領」です。
実際のガリガリ君の事例3選
実際に私の知り合いのガリガリくんの事例を3人ご紹介しますね。
- 183cm53キロ 長距離ドライバー
- 179cm55キロ 長距離ドライバー
- 171cm48キロ 集配ドライバー
この3人はいずれもフォークリフトを使わない「ばら積みバラ下ろし」の仕事をやっているバリバリのドライバーさんです。
ばら積みバラ下ろしに関しては以下の記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
1:183cm53キロ 長距離ドライバー
この人は長距離ドライバーのO君です。
僕の知り合いの中で一番のガリガリ君です。
「細マッチョ」ではありません。
ただの貧弱そうに見えるガリガリ君です。
しかしO君は大手運送会社の路線便の手積み手下ろしでかなりきつい仕事をなんなくこなしています。
腰を痛めたという話もほとんど聞きません。
年齢は45歳ですが、20代のころからずっとこの仕事をやっています。
2:179cm55キロ 長距離ドライバー
この人もO君同様に長距離ドライバーでA君と言います。
大手雑貨屋さんの路線ドライバーです。
よく風邪を引くドライバーですが、48歳のベテランです。
彼も「細マッチョ」ではなく、ただのガリガリ君です。
3:171cm48キロ 集配ドライバー
この人は大手運送会社の集配ドライバーです。
高校を卒業して新卒で入社しました。
小柄な体ですが、1日20件以上の配達を難なくこなしています。
フォークリフトはまだまだ下手くそですが、そのうち慣れるでしょう。
ガリガリでもトラック運転手として働くために
ガリガリでもトラック運転手として働くためには、以下の3つが必要です。
- コツをつかむ
- 慣れる
- 3か月辛抱する
それぞれ簡潔に説明しますね。
コツをつかむ
再三申し上げていますが、荷物の持ち方にはコツがあります。
力任せに荷物を持つと、必ずと言っていいほど腰をやっちゃいます。
腕の力だけで持つのではなく、腰で荷物を持つイメージです。
そして軽い荷物を持つときでも、しっかりと腰を入れて持ち上げましょう。
実は、ぎっくり腰になるのは重い荷物を持ち上げる時ではなく、軽い荷物を持つ時になりやすいのです。
荷物は力ではなくコツと要領で持ちましょう。
慣れる
運転手の仕事は単純です。
荷物の積み・運び・運転の3つのみです。
慣れれば苦にはならなくなります。
コツと慣れは比例して上達していきます。
慣れるまでの辛抱です。
3か月辛抱する
運転手に必要な慣れですが、やはり3か月は辛抱しましょう。
初めのうちはきついのは当然です。
しかし3か月だけ辛抱すれば、かなりコツを掴むことができるでしょう。
さらに体力もついてきます。
「石の上にも三年」と言いますが、トラック運転手は3か月で慣れます。
荷物を持ったり運んだりするのは、力よりもコツや慣れのほうが大事なんですよね。
トラック運転手に向いている人・不向きな人の特徴
トラック運転手には向いてる人と向いていない人がいます。
向き不向きはやる気と同じくらい重要かもしれません。
私が30年も運転手を続けてこれたのも、単純にドライバー職が向いていたからにすぎません。
例えば、向いてる人には以下の特徴が見られます。
- ドライブが好き
- トラックや車が好き
- 渋滞が気にならない
- いろんなところに行ってみたい
- 1人で仕事がしたい人
- 自分の意見を言える人
- 稼ぎたい人
トラック運転手の向き不向きに関しては、こちらの記事で詳しく解説していますので参考になれば幸いです。
🔗トラック運転手の向き不向きは必ず診断するべき!トラックドライバーに向いている人の特徴とは!
トラック運転手は実際力が弱くてもできる?
はい、トラック運転手は力が弱い方でもできます。
もし本当に力に自信がなければ、力を使わないドライバー職もあります。
例えば
- 海上コンテナのトレーラーの運転手
- ダンプ運転手
- 生コンドライバー
などが挙げられます。
またトラック運転手は今、女性に大人気の職業になりつつあります。
SNSやYouTubeで仕事をしている姿を配信している女性インフルエンサードライバーが大きな存在になっています。
彼女達に憧れてドライバーになる女性も増えています。
トラック運転手には体力は必要?
体力はドライバー職にとってあるに越したことはないです。
しかしダンプなどの体力を必要としないドライバー職もありますし、体力は必然とついていくものです。
現代のドライバー職において、体を壊すくらいのきつい仕事はあまりありません。
物理的に重たい荷物はフォークリフトやハンドリフトを使います。
ただ、バラ積みの仕事になると、2トン車より10トン車のほうが体力を必要とします。
慣れるまでの3か月間は辛抱も必要になってきます。
本当に体力に自信のない方は「楽すぎる運送会社」もあります。
どうせなら楽な会社に就職したいという方には、以下の記事が参考になると思いますのでぜひご覧になってください。
トラック運転手に必要な能力は?
トラック運転手に必要な能力やスキルは以下の5つです。
- 運転の技術
- 荷扱い
- 危険察知能力
- 柔軟性
- ストレス耐性
1.運転の技術
運転技術はドライバーの必須になります。
乗車するトラックの種類によってハンドルの切り方やタイミングは全然異なってきます。
トラックが大きくなればなるほど内輪差も大きくなり高い運転技術が必要になってきます。
特にトレーラーの運転は非常に高いスキルが求められます。
左バックなど、ミラーを見ても一切、後ろが見えませんから。
運転の技術はトラック運転手には必ず必要な能力です。
2.荷扱い
荷物の荷扱いも運転手には重要なスキルになります。
なぜなら荷物はお客様から預かった大切な商品だからです。
その大切な商品を運ぶのが、運転手の仕事になります。
絶対に傷つけてはいけません。
特に注意しないといけないのは、荷物の積み込み時です。
ヘタな積み方をしてしまうと、商品が潰れたり傷ついたりしてしまいます。
リフトの操作にも注意しないといけません。
リフトの爪で商品を刺したり、商品を倒したりするケースは非常に多いです。
商品を傷つけた場合には、もちろんお客様に弁償しないといけません。
商品の荷扱いは運転技術同様、とても必要なスキルになります。
3.危険察知能力
危険察知能力は危険を察知して回避する能力です。
運送の現場には危険がいっぱいあります。
例えば
- 運転中の事故
- 積み込み中の事故
- リフトでの事故
- 荷下ろし先での危険
など危険だらけです。
運転中の事故はもちろんのこと、トラックホームにはたくさんのトラックが出入りや移動をしています。
そのトラックに踏まれて亡くなる事故はかなり多いです。
なので構内は10キロ制限など、速度を制限する現場がほとんどです。
運転する側はもちろんのこと、まわりの危険をいち早く察知する能力は非常に重要になってきます。
危険察知能力は命に関わるスキルです。
4.柔軟性
柔軟性も運転手にはかかせない能力になります。
柔軟性というのは、自分の考えやルールに固執せず、周りで何が起こっているか、どんな変化があるかをしっかりと見極めることです。
その状況に合わせて、何が一番いいかを考え、そしてその考えに基づいて実際に行動を起こす力のことを指します。
つまり、周りの変化に上手く対応していく力が柔軟性です。
例えば道路状況によって、予定が大幅にずれることは日常茶飯事的に起こります。
せっかく現場に行ったのにお客様が不在で再配達になる可能性もあります。
再配達が何回も続いたことに腹を立て、荷物に八つ当たりしたドライバーの動画が有名になりましたね。
気持ちは非常に分かるのですが、あのような方は向いていないとなるわけです。
柔軟性もドライバーにとっては重要なスキルになります。
5.ストレス耐性
ストレス耐性が低い人は、心の切り替えが遅い傾向があります。
例えば、職場で起きた小さなトラブルに対しても、長時間悩み続けてしまい、その影響で他の仕事に集中できなくなったり、一日中その問題を思い続けたりすることがあります。
トラック運転手の現場は、理不尽なことが非常に多いです。
「柔軟性」のパートでもご紹介した再配達などはいい例です。
あんな状況でも、さらに他のお客様からは「早く持ってきて」と言われるわけですから。
「俺が悪いんちゃうやんけ」と1日中イライラしないといけなくなります。
イライラすると運転にも影響が出て事故を起こしかねません。
非常に危険な状態が続くわけです。
一方、メンタルが強い人は、「まあいいか!」「次はこれをやろう!」といった前向きで楽観的な考え方をすることが多いです。
このような口癖は、ドライバーが困難に直面したときにもポジティブな姿勢を保つ助けとなります。
よく「運転手に必要な能力は責任能力」と見かけますが、私は少し違うのかなと思っています。
もちろん荷物に対する責任や社会人としての責任は大事です。
しかし予定に対する責任に関しては、少しいい加減というかおおらかな人物のほうがドライバーには向いているような気がします。
ストレスに対して耐性のある人、もしくはストレスとは思わないような人が理想かもしれませんね。
トラック運転手はいかつい人が多い?
これは完全に私の独断と偏見ですが、トラック運転手にはいかつい人が他の業界に比べたら多いような気がします^^;
しかしひと昔前に比べると、そのようないかつい人はかなり減ったようなイメージです。
昔はパンチパーマにサングラスのようなドライバーが多かったです。
トラックもバリバリのデコトラであおり運転しまくりのようなドライバーもいました。
しかし現在では、企業やお客様がそのようなドライバーをよく思わない傾向になってきました。
服装や身だしなみにも社則のある会社が多いです。
なので昔ほどいかつい人はいなくなったという印象です。
トラック運転手は過酷?
トラック運転手は過酷という印象があります。
たしかにきつい仕事ではあるでしょう。
特に長距離ドライバーには過酷できついイメージを持たれている方が多いようです。
長距離ドライバーのきつさに関しては以下の記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
トラック運転手はモテる?
はい、トラック運転手はモテます。(笑)
もちろん人にもよるでしょうが、トラック運転手は意外にもモテる職業だと感じています。
以下の記事では、トラック運転手がモテる理由や出会いの場所を詳しくご紹介していますのでご覧ください。
トラック運転手は儲かる?
トラック運転手の平均年収は
- 大型トラック運転手 463万円
- 中小型トラック運転手 431万円
となっています。
※令和3年
参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
全産業の平均年収は489万円となっておりますので、トラック運転手は他の職業の平均値に比べると少ないという結論になります。
しかし、これはあくまで平均値なので年収500万円や年収600万円オーバーの運送会社はあります。
2024年問題で運送業界は今後益々稼げなくなる可能性もありますが、それでもトラック運転手はまだ稼げるほうかなと感じています。
しかし政府はトラック運転手の賃金を2024年度から10%前後引き上げる方針を打ち出しています。
これには公共事業の労務単価を平均で5.9%引き上げる措置が含まれ、特に一般運転手の労務単価は最も高い水準である7.2%の引き上げが行われるようです。
この方針は、荷待ち・荷役の対価などを適切に加算させることで、実質的に10パーセントを上回る賃金の引き上げを実現することを目指しています、とありますがどうなることでしょうか。
参照:月刊総務オンラインより
※現実的に手っ取り早くトラック運転手の年収を上げるコツに関しては、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にされてくださいね。
トラック運転手はやめとけ?
トラック運転手はやめとけと言われる理由は以下の4つです。
- 仕事がきつい、荷物が重い
- 割に合わない給料
- きつい企業が多い
- 事故したら自腹
1.仕事がきつい、荷物が重い
やはり肉体的な問題は大きいです。
荷物も重いものだと40キロ以上のものがあります。
そのような荷物をトラックに満載積んでから出発し配達をしていきます。
トラックが大きくなればなるほどその辛さは増していきます。
夏場も最悪で服も汗でびしょびしょになります。
体が慣れる3ヶ月ほどはかなりきつい
でしょう。
2.割に合わない給料
実はトラックドライバーはそんなに稼げません。
こんなに働いてこれだけ?みたいな会社も多いです。
2トン車クラスのトラックドライバーなら手取りで30万円を超える会社は少ないです。
大手ならボーナスがでるので平均年収ではそこそこになりますが個人経営の小さな運送会社ではボーナスは出なくて当たり前です。
しかも近場周りの仕事では配達件数だけはたくさん渡されますが給料は安いです。
大きく稼ぐならより大きなトラックに乗って長い距離を走る必要があります。
私は長距離で月収50万程度稼いでいますが、手取り20万程度で1日20件以上の配達を回っているドライバーを見ると、辞めるのも仕方がないと感じてしまいます。
3.きつい会社が多い
皆さん、これが最も気になる一つではないでしょうか。
きつい運送会社はある?
はい、全然あります。
大手の運送会社は昔に比べてかなり改善できたと思います。
ヤマトや佐川などに勤める私の知り合いでも繁忙期以外は労働時間もそれに対する給料もついていると言っています。
しかしどれだけ働いても残業代が変わらないみなし残業なる制度の会社やタイムカードのない会社も普通に存在します。
えげつない労働時間を働いても給料が20万程度なんて会社もあるので皆んな辞めていきます。
4.事故したら自腹
これもありがちな話ですが、荷物事故や車両事故を起こすと全額弁償や一部弁金などの会社があります。
車両事故の修理代100万円を毎月給料から天引きされているドライバーも存在します。
さらに荷物事故を起こして追加で弁償となると一生飼い殺し状態になります。
そんな会社怖くて働けませんよね。
しかし本当にそのような会社はありますし、まともに給料をもらっていないドライバーも多いです。
仮に弁償はなくてもトラックを降ろされたり、きつい研修があったりして精神的にやられるドライバーもいます。
これは大手の運送会社によくある話しですが、事故を起こすと徹底的に始末書や研修なるペナルティが待っています。
出世や昇給も遠のきますし会社に居づらくなっていきます。
「トラック運転手 ガリガリ」によくある質問Q&A
「トラック運転手 ガリガリ」によくある質問は以下の4つです。
運送業界30年の私がこの質問にお答えします。
- トラック運転手は遊び人が多い?
- トラック運転手はイケメンが多い?
- トラック運転手は太るって本当?
- トラック運転手は若い人が多い?
トラック運転手は遊び人が多い?
トラック運転手だけが特に遊び人が多いとは思いません。
トラック運転手は寝るのも仕事のうちと言われています。
休日には疲れた体をしっかりと癒して仕事に備えます。
しかしドライバーは地方や遠方に行きますので、交友関係は幅広くなりがちです。
地方で遊ぶドライバーは少なからずいます。
トラック運転手はイケメンが多い?
トラック運転手にはイケメンが多いように感じます。
筋肉質でさわやかなイメージのドライバーはたしかに女性にモテています。
取引先のスタッフさんと仲良くなるドライバーも多いです。
イケメン率は高いほうだと思います。
トラック運転手は太るって本当?
トラック運転手は太る可能性は高いです。
なぜなら生活が不規則になりがちだからです。
特に長距離ドライバーになると、ご飯を食べてすぐ寝るという場合が多いです。
さらに運動不足にもなりがちです。
みるみる太っていくドライバーもいらっしゃいます。
トラック運転手は太りやすい職業なのは事実です。
トラック運転手は若い人が多い?
運送業界、特にトラック運転手は高齢化が進んでいます。
若い人達が入ってこないことが理由の一つです。
特に長距離ドライバーへの転職者が激減しています。
私の会社でも一番若くて30代です。
トラック運転手は若い人が減ってきているというのが答えになります。
トラック運転手はガリガリでもできるからチャレンジしよう!
結論ですが、トラック運転手はガリガリでも全然できます。
女性や40代、50代未経験者からスタートする方もいらっしゃいます。
むしろ慣れるほうが大事です。
最近では運送業界も労働環境がかなり改善されているので、昔ほどきつくはありません。
それでも自信のない方には、パレット輸送やカゴ輸送など力を使わないドライバー職もあります。
ぜひチャレンジしてみてくださいね。
この記事が参考になれば幸いです。