積み込みの際、荷物は大きく分けて2通りあります。
一つはパレット積みで、パレットの上にまとめて積まれた荷物をパレットごと積み込むというやり方。
そして二つ目はバラ積みで、大きいもの小さいもの様々な大きさの荷物をひとつづつ手で積み込んでいくやり方です。
雑貨便になるとそのほとんどの荷物がバラ積みですが、貸切便でもバラ積みはないわけではありません。
聞くだけだと単純な違いにしか聞こえませんが、実際の作業はとても重労働でかなり大変です。
今回はバラ積みとパレット積みを比較してどれくらいの違いがあるのか解説していきます。
バラ積みはどれくらいきついのか!
バラ積みは、荷物ひとつひとつを手で積み上げていくやり方です。
作業内容はただそれだけの単純なものですが、単純が故に頭も体力も使うので経験とコツとセンスが必要です。
積み方が悪ければ、荷崩れを起こし商品の破損を生んでしまいます。
荷物事故を起こしてしまうと、ものによっては弁償をしなければなりません。
しかも自腹で…
これだけは絶対に避けたい!
私は10トン車の大型トラックに乗って仕事をしていますが、多いときは1000個以上の荷物をバラ積みすることがあります。
特に夏の暑い時期のバラ積みはかなりの重労働で、水分補給や休憩を取りながら進めないととてもじゃないけど体が持ちません。
荷台がパンパンになるくらい積み込むこともあるので、単純作業とはいえど本当に大変な作業なんです。
積み込みのコツが詳しく解説された記事がありますのでそちらも併せてご覧ください。
手積み手降ろしはマジきつい
実際に私が荷物を積んでいる流れを解説していきます。
私の場合、荷降ろし場所が複数あるのでまずは降ろす順番を考えて荷物を積んでいきます。
手積みはダンボールものだけでなく、手で持てる範囲の重さのものなら何でも積みます。
封筒類や紙袋、鉄のようなものまでと本当に様々です。
形も揃っているわけではなく多種多様で重さもそれぞれ違います。
上手く積み込まないと荷物が潰れて破損事故を招いてしまいますので注意が必要です。
《とある日の手積み手降ろしの流れ》
積み込み開始から30分程経過 ⇒ 荷台3割埋まる
積みやすい形の荷物を複数積み込み1時間経過 ⇒ 荷台半分埋まる
その後、大小さまざまな荷物を積み込み1時間半経過 ⇒ 荷台8割埋まる
あともうひと踏ん張り!
大きいもの小さいもの全ての荷物積み込み完了! ⇒ 荷台パンパン!
大型トラック丸々一台分積み込むのにかかった時間は2時間10分ほど。
この日の荷物は細かいものも多かったですが、3割埋まったところで形の良い積みやすい荷物がまとまってきてくれたのでスムーズに進んだ時間もありました。
こんな荷物ばかりだとトントン拍子ですぐ終われてかなり助かるのですが、そうもいかないのがバラ積みです!
なので、こういった荷物がある日は『今日はラッキーだったな~!』となるわけです。
夏場のこの作業のしんどさは5割増しでキツイですよ( ;∀;)
積み込みの様子を解説しましたが、降ろしも全く同じです。
1回の仕事で同じことを2回する感じになるので、スーパー重労働です。
ジムに通う必要もまったくないほどいい筋トレになります!
手降ろしの意味とは
手降ろしとは、バラ積みで一つずつトラックに積み込んだ荷物を納品現場に到着してから、また一つずつ手で降ろすことを手降ろしと言います。
荷物がトラック満載に積んであるときは、全部を手降ろし作業で降ろすことになるのでとても大変です。
そしてその荷物が小さくて細かいものが多いとなるとまた更に大変な作業になります。
手積み手降ろしは出来れば避けたい作業とドライバーの間では言われています。
パレット積みがきつい?
パレット積みがきついかと言えばきつくはないと思います。
そもそも、積み込み現場で積み込む際に、パレットに荷物が積まれてラップで巻かれた状態で用意されていればハンドリフトでトラックに積み込むだけなので、なんの力仕事でもないので楽です。
ですが、忙しい現場などではパレット積みが追いついていない場合もあります。
そんな時は、しぶしぶドライバーがパレットに荷物を積み上げラップ巻を完了させトラックに積み込むまでの一連作業を行います。
そこからの作業であればパレット積みもきついと感じることもあるかもしれません。
パレット積みとバラ積みの違いとは!
バラ積みについてははじめに解説したのでわかるとは思いますが、次はパレット積みについて説明していきたいと思います。
パレット積みとは、木やプラスチックで作られた大きなすのこ状の台に荷物を積み上げ、ラップで巻きつけ固定したものです。
そのパレットをトラックの荷台に積み込むのですが、その際ハンドリフトやフォークリフトを使って積み込みます。
荷物も一塊になっているし積み込みも重機なのであっという間に終わります。
荷物をパレットに積む作業から始めるとバラ積みの要素もありますが、一度パレットで組んでしまえば荷降ろしは俄然楽勝です!
リフトマンが積み込んでくれる現場もあるので、自分の役割は緩衝材を当てるだけと申し訳ないくらい(^^;)
それだけバラ積みとパレット積みの差は大きいんですよね。
また、パレットは大概正方形が多いですが、いろんな形をしたパレットももちろんあるので考えて積み込みをしないといけない場合もあります。
とはいえバラ積みに比べたら注意点は少ないので圧倒的にやりやすいです。
パレット積みでいちばん気を付けなければいけないのは、ラッシングをしっかり取ることと緩衝材を当てること。
その点に気を付けていれば特別大きな問題はありません。
バラ積みはマジ大変!
ここまででバラ積み(手積み)の大変さとパレット積みの楽勝さが伝わったかと思います。
夏場のバラ積みはあり得ないほど過酷な作業です。
そうじゃなくても重労働なので、体力と精神力は同じくらい必要ですね。
雑貨便はウイングを開けることができません。
もちろんエンジンも切っているわけですから、締め切ったトラックでの作業は熱中症対策も必要!
運転中だけでなく、積み込みの最中も危険と隣り合わせです。
ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、自分も倒れかけた経験があるからこう言えるのです。
パレット輸送と同じ、楽な荷物(仕事)にカゴ輸送があります。
カゴ輸送の代表にヤマト運輸の路線便があります。
多くのドライバーから人気となっています。
こちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
パレット積みの運送会社に転職する方法とは
運送業界は人手不足で転職するなら今がチャンスです。
ドライバーが会社を選べる状況になっています。
しかし数多くの運送会社がある中で、自分に合う会社を探すのは至難の業です。
なのでプロのアドバイザーに相談しながら進めたほうが安心です。
そこで良い会社を見極めるコツがエージェントの活用です。
今エージェントからのドライバーへの転職が急増しています。
その理由は給料や労働条件、福利厚生などを事前に確認し交渉までしてくれるからです。
あなたの条件に合った企業であるという前提で面接に望めます。
いちいちその都度面接に行って自分で確認する手間が省けます。
またお金の話や休日、仕事内容など自分の条件を交渉しにくい方にもおすすめです。
【エージェントへの依頼具体例】
- 給料は手取りで40万円以上欲しい
- 土日は休みたい
- パレット輸送の多い会社を探して欲しい
このような条件で探してほしいと伝えるだけでオッケーです。
運送会社を探すならリクルートエージェントが1番おすすめです!
リクルートエージェント業界最大手で求人数と実績が日本で一位です。
また大手や人気のある運送会社は非公開求人になっている場合が多いです。
あなたがいくら探しても求人が出てこないのは非公開求人になっているからかもしれません。
リクルートエージェントは非公開求人数が業界一位です。
お目当ての運送会社が隠れているかもしれません。
情報収集や自分の条件に合った会社を探している方はご利用ください。
さいごに
バラ積みとパレット積みの違いがわかりましたか?
トラックドライバーは見る人によって軽く思われる職業ですが、とても過酷で重労働な仕事です。
私のような荷物を運ぶ会社もあれば、小物類を運ぶ会社もたくさんあります。
体力と精神力と根性が必要な私の仕事ですが、体力に自信のない人、合わない人ももちろんいるでしょう。
今の会社での仕事内容がキツイと感じている人は転職サイトのエージェントで自分に合った会社を探してもらうのもおすすめです。