運転免許さえあれば比較的転職しやすいドライバー職。
業界全体の高齢化と人手不足ということもあり「来るもの拒まず」な状況です。
今がチャンスと言っても過言ではありません。
しかし、若いうちはよくても長い目で見た時にトラックドライバーって実際どうなのでしょうか？
今回はそんなトラック運転手の末路を現役ドライバーにアンケート調査してみました。
まぁ、色んな「末路」がありました(^^;
是非参考にされて下さいね。
全国に6万社近くある運送会社。
入社する会社によって給料や年収、労働環境は大きく変ります。
人生が変わると言っても過言ではありません。
しかし、そんなにたくさんある運送会社から自分に合った会社を探すにはどうしたらいいのでしょうか？
最も簡単な方法は「転職エージェント」の活用です。
以下の記事では、ドライバー歴30年の私が実際に10社のエージェントを使ってみた感想をまとめてみました。
ドライバーへの転職で最強に良かったエージェントはどこだったのか？
ぜひ確認してみて下さいね。
「トラック運転手の末路」アンケート調査の結果
今回は現役で活躍しているドライバーさんにアンケートを実施しました。
リアルな末路をご覧ください。
末路1:健康を崩し退職
年々ドライバーの労働時間は長くなり過酷を増すばかりなのですが、原因は配達物の増加とドライバー不足が大きな原因です、そんな過酷な仕事をするドライバーは疲労のあまり身体を壊し健康を失い退職に至るという末路を辿る確率が単純に高いからです、一番多い体調不良は腰痛です。ヘルニアとなり荷物を持つどころかトラックを運転する事すら出来なくなり退職していったドライバーを私はこれまで数名見てきました。
末路2:会社の奴隷
入ったばかりの頃はみんな気を使ってくれたりして、時間になると上がったりなどできるが、ちょっと慣れてくると、昼間と夜勤のぶっ通しなんて当たり前になって来て、寝てる暇があるなら頑張って走れ！みたいな感じで会社の駒扱い。身体的にも精神的にも疲れて挙句の果てには給料も安いから死ぬまで働かなきゃ行けないみたいになる。
最初だけやさしい会社は要注意です。
末路3:事故を起こして貧乏生活
事故を起こすと、修理費を払わなければならず、それは月々の返済や安全手当のカットなど、ただでさえ少ない収入がますます減ることになります。トラック運転手が高給料というのはもはや遠い時代のことで、いまは荷主の運賃の低迷、燃料代の高騰により運転手の収入は激減しています。自腹で会社に飼い殺し状態になります。
末路4:仕事を抱え込みすぎて自滅
仕事を抱え込みすぎて自滅してしまうパターンです。本人はやる気でいて周囲からも好印象です。最初は本人もやる気に満ちていて活き活きとしていました。だが、そのうち本人の顔から覇気がなくなり自分が様子を気にしていて声をかけようかと思っているうちに本人が辞めていってしまいました。本人の欠点はといえば真面目過ぎるところだと思います。
これもよくある話。
あきらかに不可能な朝一10件などをまともに受けちゃう人にありがちです。仕事に対していい加減ではいけませんが、どこかで適当な気持ちも大切です。そこのバランスが取れないと、このようなパターンに陥ります。
末路5:つぶしがきかない為にその後苦労する
漁師さんが仕事を辞めて陸地の仕事を選んでも陸に上がったカッパで使い物にならないのと同じで、長距離運転手も仕事を辞め他の仕事を探しても、もちろん私も含めてですが大半の人は使い物にならないと思います。トラック運転手の末路は長年勤めた人ほど井の中の蛙、大海を知らずになっていくと思います。他に広い世界があるのに自分のまわりの狭い範囲だけ考えて生きていくという感じで、それが原因で嫁さんに逃げられました。トラック運転手の末路は嫁に逃げられるかも。
「俺は運転手しかできねぇから～～」
なんてどや顔で言ってる方は後で苦労します。
末路6:腰を痛めて仕事ができなくなる
トラック運転手によくあるのは、腰を痛めがちなところです。常に運転中は座っていますし、納品先の現地に到着すると、荷物を積み下ろししなければなりません。そのため、腰を痛めてしまうと仕事ができなくなってしまい、会社からも不必要とされてしまいます。改めて身体が動かないと仕事にならない職業だと感じます。
末路7:腰痛やヘルニアになり転職
運転自体は、技術があり、安全運転であれば続けられると思いますが、体が丈夫でない方や歳を重ねてもともと持っていた腰痛が悪化したり、ヘルニア持ちで症状の様子を見ながら事務作業に変更した方をみてきました。若いうちは若さで乗り切れる部分もありますが、体力や筋力が衰えてくると、結構キツいです。結局、年を取ってから転職するはめになります。
末路8:離婚や浮気をされる
拘束時間が長く、1週間の内自宅で過ごせる時間などわずかなものですから家庭を持っている方だと、それが奥さんの不満につながり離婚という形になることがあります。たまの休みくらい自由にしたい夫と子供の面倒だったり家族のケアをしてほしい妻との間でトラブルが起きるというのは日常茶飯事です。それが積もり積もって離婚やそこまでいかなくても浮気という形になりえます。
末路9:生活水準が下げられずに破滅
昔のような高い給料がずっと続くということはなく昔稼いでいた金額のそのままの生活水準を下げられず貯金ゼロの人生になる。気が付くと周りも結婚しており自分には何も残らなかったと思うような人生。
末路10:一生独身になる可能性
基本男社会で出会いがないため、仕事終わりから休みの日は、お酒を飲むか疲れて寝るだけになりやる事がない。当然、貯蓄など出来ず身体を壊しやすい。時間も不規則になる事が多く、一人の時間が異常に長いだけ。しかし体もきついので外に遊びにいく体力も残らず、ただただ年齢を重ねていくだけ。結果独身男性が多いのも事実です。
現役ドライバーによる「トラック運転手になって後悔したこと」のアンケート調査結果はこちらの記事をご覧ください。
現役ドライバーによる「トラック運転手だけはやめとけ！」と思うアンケート調査結果はこちらの記事をご覧ください。
トラック運転手の末路の傾向
今回、アンケートを実施して「トラック運転手の末路」には特に4つの傾向があることが分かりました。
- 会社の飼い殺し
- 体を壊して辞める
- 潰しのきかない人間になる
- 結婚できず独身
こちらは実際に私も感じていることではありました。
トラック運転手の飼い殺し問題
飼い殺しとは、荷物事故や車両事故に対する自腹、弁済によって会社を辞めれなくなる状態のことを指します。
実際に今現在でも事故による損害の支払いをドライバーに課する会社は多く存在します。
金額の大きな事故になると保険を使ってくれる会社もありますが、それでも一部弁済はさせられます。
小さな事故だと丸々自腹の会社もあります。
トラックのバンパーをぶつけると運転手のお金で新品のバンパーに変える会社もあります。
おかしな話、中古のトラックをぶつける度にパーツが新品になるわけです。
飛び石でフロントガラスにヒビが入ってもドライバー持ちにさせる会社もあります。
これは事実です。
入社してから色んな会社独自のシステムが分かったという方は早めの(辞める)決断をした方がよいでしょう。
自腹制度がある運送会社はできるだけ避けるべきでしょう。
運送会社の自腹や自己負担制度に関してはこちらの記事で徹底調査しています。
あなたの会社は労働基準法違反をしていませんか？
詳しくはこちらのページでご確認下さい。
トラック運転手は必ず体を壊す
ドライバーあるあるですね。
ありがちな話としては、腰、首、手ですね。
酷くなるとヘルニアになり、100%治る保証のない手術をするかどうかの決断を迫られる状況に陥ります。
事実、私も万年腰痛、肩こり持ちです。
ギックリ腰だけではなく、ギックリ首、ギックリ背中までも経験しています。
ほとんどのドライバーは上手くこれらの職業病と付き合っていきます。
が、中には運転席に座るのすらきついという方もいらっしゃいます。
トラックにはもう乗れない、と事務や配車係になる方も多いです。
潰しのきかない人間になる
トラック運転手は運転に関する以外のスキルアップは望めません。
全く違う職種への転職は年をとるほどに難しくなります。
また、高齢になるほど新しいことにチャレンジすることもしんどくなります。
結局、「俺は運転手しかできないから…」と持病の腰痛や肩こりを引きずりながら騙しだましドライバーを続けるしかなくなります。
今は辞める気持ちがなくても、将来体を壊した時を見越して資格を取るなり、収入の柱を増やす(副業など)ことは常に考えておくべきだと思います。
トラック運転手は結婚できない
特に長距離のドライバーに多い傾向があります。
長距離ドライバーはトラックに拘束される時間が非常に長いです。
遊びに行く時間も少ないし、出会いもあまりありません。
たまの休みでも体を休めないといけないし寝るだけで休日が終わってしまうこともあります。
私も長距離に乗り始めた当初は「地方で遊びまくるぞ」と考えていましたが(^^;
とてもそんな体力と時間はありませんでした。(走るコースや仕事内容によりますが)
長距離ドライバーは寝るのも仕事！
仕事のことを考えたら寝ておかないと…
とプロドライバーになればなるほど、こうなっていくわけです。
結果、気が付いたら40代、50代でまだ独身というドライバーがでてきます。
また女性で長距離ドライバーの旦那や彼氏の浮気を心配される方もいらっしゃいますが、実は逆のケースも非常に多いです。
奥さんに浮気をされていた、という話です。
どちらにしてもあまり家庭に良い職業でないことは間違いありません。
- 結婚できず独身
- 離婚して独身
まぁこの業界ではよく聞く話です。
働き方改革によって給料は減る傾向にあります。
が、しかしドライバーのプライベートな時間は増えそうです。
その辺は私も期待している所ですが…
運送会社への転職には、転職エージェントを絶対に活用しましょう。
転職エージェントは運送会社の紹介だけでなく、給料の交渉や面接対策などのサポートまでしてくれます。
その為に自分に合った運送会社への転職成功率をグンと上げられます。
以下の記事では、ドライバー歴30年の私が実際に10社のエージェントを使ってみた感想をまとめてみました。
ドライバーへの転職で最強に良かったエージェントはどこだったのか？
詳しくご紹介していますので、ぜひ活用してくださいね。
まとめ
今回はトラック運転手の末路についてアンケート調査と私なりの見解をまとめてみました。
アンケート調査にご協力頂いたドライバー様、誠にありがとうございました。
よくある末路として
- 会社の飼い殺し
- 体を壊して辞める
- 潰しのきかない人間になる
- 結婚できず独身
この4点が多かったです。
こちら以外にも「事故を起こして人生終わり」など非常に深刻な状況も想像できます。
現役のドライバーさんやこれからドライバーを目指す方も、このような「最悪の事態」を考えておくのも良いかもしれません。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。