この記事は実際に運送会社で働いていた元事務員さんが書いています。
ぜひ参考にされて下さいね。
運送業は男性の仕事というイメージをお持ちではありませんか?
確かにドライバーは男性が多いですが、事務職では女性スタッフも活躍しているんですよ。
この記事では、運送会社の業務を支える事務員の仕事内容や、業務に必要な資格についてお伝えします。
記事を読むと運送会社の事務の役割を知ることができ、事務員はどんなことを覚えなければならないのかわかります。
運送会社の仕事があなたの適性に合っているか判断するのにお役立てくださいね。
運送会社の事務は向いていないと長くは続きません。
向き不向きは性格診断テストで調べることができます。
応募する前に必ずチェックすることをおすすめします。
運送会社の事務の仕事内容や1日の流れとは
運送会社の事務員は、ドライバーが輸送する荷物にまつわる事務作業を担当します。
会社の形態によって業務の内容には幅があり、規模が小さい所ほど受け持つ範囲が広くなる傾向です。
以下の業務は、どの運送会社にも共通します。
- 入出庫の伝票処理・整理、その他一般事務全般
- 電話応対、クレーム処理
- 来客時の接客、応対
- ドライバー対応、事故・トラブル処理
運送業界は朝が早く、事務でも出勤が7時半、8時という募集が出ています。
朝が弱い人にはちょっと大変ですね。パートの場合は午後から夜の勤務も選べます。
1日の流れは、まず朝礼からです。全員でラジオ体操をするところもあります。
その後に通常の事務作業を始めますが、電話や来客、ドライバーの対応などが入ればそちらを優先しなければなりません。
クレームや事故が発生すると残業になることもあり、定時にきっちり帰るのは難しいです。
運送業の事務に必要な資格とは
運送会社の事務に特別な資格は要りませんが、作業効率化のシステムが導入されているのでパソコン操作は必須になります。
伝票発行などの決まったフォーマットに商品コードや数量を入力する業務がメインで、Excel、Wordの基本的な操作ができれば問題ありません。
業務に配車事務が含まれる場合は「運行管理者」の国家資格が必要になります。
入社後に運行管理者の資格を取らせてくれる所もあるので、興味のある方は面接時に尋ねておくとよいでしょう。
運行管理者の資格に関してはこちらの記事をご参照くださいませ。
運送会社の事務で覚えることは?
運送会社の事務には最初に覚えることがたくさんあります。
ほとんどの業務にパソコンや専用の機器を使うので、まずそれぞれの操作方法や仕事の手順を頭に入れなければなりません。
一度聞いただけでは覚えられないので、仕事を教えてもらう時にはしっかりメモを取りましょう。
次からはそのメモを見ながらひとりでできるようにしておくのがポイントです。
物流事務が覚えられない時の3つの対処法
物流事務の業務は覚えることがたくさんあります。
なので初めての方には覚えることが多く大変かもしれません。
覚えられない時の対処法をいくつかご紹介しますね。
分割学習法
全てを一度に覚えようとすると大変です。
業務や覚えることを小分けにして一つずつ覚えていくことを試してみてください。
ノートを取る
新しい情報を覚えるための最も効果的な方法の一つはノートに書くことです。
業務の流れや重要なポイントをノートに書いて定期的に見直すことでより早く覚えることができます。
質問する
分からないことがあれば上司や同僚に質問をしましょう。
相手も忙しいのでタイミングを見計らって聞きましょう。
これらの3つの対処法をぜひ試してみてくださいね。
運送会社の事務は正直きつい?
運送会社には男性ドライバーが多く、社内は無骨で荒っぽい雰囲気なのは否めません。
どこも人手が足りておらず、最初にしっかり新人を教育する余裕がある会社は少ないと思います。
同じことを何度も聞かないように注意しなければなりません。
わたしが働いていた会社は現場で経験しながら仕事を覚えていくスタイルで、女性も新人も手加減なしでした。
仕事を覚えるとラクになるのですが、周囲から一人前と認めてもらうまでが大変です。
運送会社の事務を辞めたい理由とは
運送会社の仕事を辞めたいと思う理由は、忙しさとストレスです。
時間に追われる仕事なので、積み込みなどの忙しい時間帯はみんなピリピリしています。
先輩やドライバーに聞かなければならないことがあっても最初の頃は、なかなか声を掛けられませんでした。
イライラを事務員にぶつけたり、話しかけても無視したり、態度の悪い人も居るのでストレスの原因になることはたくさんあります。
こちらの記事では、ヤマト運輸の事務員さんとして勤務した方の体験を書いています。
リアルな実体験を参考にされて下さいね!
運送会社の事務で楽しいことはある?
基本的に忙しいので細かいことをクヨクヨと悩んでいる暇がないのは運送会社の良いところです。
ドライバーは怖そうですが、実際は見た目ほどではありません。
気の弱さを隠すために厳つく見せているだけの人も居るんですよ。
業務の流れがわかると声を掛けていいタイミングを掴めるようになります。
早く仕事を覚えてドライバーを助けられるようになるのが運送会社で楽しく働くコツです。
ドライバーとの関係が良くなればこちらの頼みも聞いてもらいやすくスムーズに仕事ができます。
運送会社の事務は女性が多い?男性もいる?
運送会社の従業員は大半が男性ドライバーですが、事務はパートの女性が中心になっています。
事務職は非正規の場合が多いので男性は少ないです。
配車事務を担当する運行管理者はおもに正社員の男性で、事務の責任者を兼ねていることが多いですね。
社内全体は男性が多く、ドライバーとのやり取りもあるので女性の事務員だけで仕事をすることは少ないです。
女性の集団の空気感が苦手な方には働きやすいかもしれません。
運送会社の事務の給料や年収はどれくらい?
事務員の場合は時給制のパート、アルバイトや契約社員としての採用が多くなります。
面接時にフルタイム勤務や正社員への登用があるのかを確認しておきましょう。
一般的に大企業ほど正社員の割合は少なく、パートのフルタイム採用もありません。
社会保険に加入しなくてよい短時間契約のパートを使うほうが企業は人件費を抑えられるからです。
時給は平均して900円~1200円くらいで勤務時間は1日3~5時間までの、扶養の範囲内で働くことを想定した募集になります。
フルタイム、正社員を希望する場合は、中小規模の求人で探すほうがよいですね。
運送業界は日本の平均よりも給料が低めです。
事務の月収は20万円代で、年収300万円を超える所は残業が前提の長時間勤務が予想されます。
運送会社事務の志望動機の書き方とは
志望動機を書く前に、まず事務職にはどんな人材が求められるのかを考えましょう。
その中から自分に当てはまることを探し、具体的にアピールします。
- なぜ運送会社の事務を選んだのか、志望の理由を一文で書く
- 自分のどんなところが事務の仕事に向いているか、活かせるスキルについて具体的に書く
志望動機は結論から先に書き、簡潔にまとめましょう。
運送会社の事務職に必要なスキルはこれ!
運送会社の事務に特別な資格は要りませんが、パソコン操作はできることが前提です。
業務に必要な機器の操作方法や仕事の手順などを覚えなければなりません。
ドライバーが事故なく仕事できるようサポートするには寛容さが必要です。