運送会社と物流会社の違いとは!持っていると有利な資格や大手の企業はどこ?

輸送関連の事柄などでは似たような言葉が多く含まれ、それらから何かと混同したイメージを持たれる事も多いといわれる「運送会社」と「物流会社」。

品物の流通に大きく携わる会社・企業と見ても基本としては大きな間違いはないものの、実は双方それぞれにある役割には大きな違いがあるのです。

ここでははそんな運送会社と物流会社の違いをメインテーマとし、就職や転職へ向けた意味合いとしても双方の会社で有利となる資格や大手と言われる会社をそれぞれで紹介していきたいと思います!

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目次

運送会社とは

日本においての「運送」は基本的にはトラックで運ぶ業務と定義付けられており、運送会社はそのトラック業務をメインとする輸送業務全般を引き受ける会社。

運送業自体は直接的に荷物を運ぶ業務のことを主に指す意味合いからも、皆さんが持つ身近なイメージではまず宅配便などを思い浮かべるでしょう。

ただ宅配便はその中の一つにしか過ぎず、様々にある運送会社でも基本教務として共通しているものが「法人、または個人から手数料や配送料を受け取った上で目的地まで人や荷物を運ぶ仕事」となってます。

つまり「運送会社とはトラックなどによる荷物輸送に特化・重視した会社」の事を指し、また輸送のような中・長距離輸送であったり、小口や複数箇所に運ぶ配送の要素・意味合いも含んでると考えて良いでしょう。

物流会社とは

まず「物流」自体は物的流通を略した言葉であり、その意味合いとしては「商品の生産者から消費者に届けられる」までの一連の流れの事を指しております。

物流会社では入出庫としての荷役や保管の他、それらに付随する商品の検品や梱包、包装、出荷、配送など、物流情報処理を含んだ全ての業務に対応し、それらから得るサービス料を対価として事業を成り立たせております。

業務範囲がトラックを用いた貨物事業よりも広く、加えて「センターを持つ中規模以上の会社を物流会社」と捉えるのが最も一般的と言えます。

大手運送会社はどこ?

まず宅配便ではお馴染みとなっている「ヤマト運輸」と「佐川急便」。この2社は戸別配送の代表格として最も利便性の高いサービスを確立し、また庶民にとっても身近な存在となっている国内最大級の売り上げを誇る大手運送会社。

戸別配送以外では法人向けとなる企業間配送の他、主に国内間での輸入貨物の扱いが事実上としてメインとなっている。

ヤマト運輸
(宅配便としての戸別配送がメイン)

佐川急便
(宅配便としての戸別配送がメイン)

日本通運
(美術品の輸送など、国内外でのビックプロジェクト)

西濃運輸
(委託や大型荷物の運送がメイン)

福山通運
(委託や大型荷物の運送がメイン)

日本郵政
(日本全国地方を拠点とする安価郵送が定評とされている)

名鉄運輸
(法人向け運送がメイン)

DHL
(国際輸送での小口商品の取り扱いがメイン)

FEDEX
(国際輸送での小口商品の取り扱いがメイン)

法人向けの輸送サービスや企業向けとしてのチャーター便の他、トラック輸送以外(航空、鉄道、海上輸送等…)でも活躍の場を広げてるのが「日本通運」となり、外資系であれば「DHL」や「FEDEX」などが定番でしょう。

大手物流会社はどこ?

通販会社やネットショップ運営会社を始め、現在さまざまな企業によって幅広く利用されている物流倉庫。物流会社では流通に関わる全ての要素が業務内容に盛り込まれており、それらの基本となる事業の全てが倉庫業となってます。

ここでは日本のロジスティクス界を代表する存在であり、また一般的にも倉庫業では有名となっている大手物流会社4社を簡単に紹介していきます。

近畿エクスプレス

国内での海上や航空の他、国際貨物も得意としながらも、1978年には輸出業務におけるコンピューターシステムをオンアライン化するなど、常に他社に先駆けた運営を図る事からも業界をリードし続ける存在と言われてます。

郵船ロジスティクス

倉庫業以外での物流コンサルティングや保険代理業など、それら自社で抱える事業全てを通じて様々な企業のビジネスを支える大手物流会社。

上組

兵庫県神戸市に本社を置く事からも、関西地域では貨物業界でもお馴染みとしての存在にもなっている上組。主に中国への輸出事業を手がけている事からも国内ではトップクラスの業務実績を誇る大手物流会社。

三井倉庫ホールディングス

もともとは三井銀行の倉庫部としての業務がスタートとなり、以降から物流倉庫業を始めとする港湾輸送から流通加工など、現在ではロジスティクス全般にわたるサービスを提供しています。

運送会社に有利な免許や資格とは

まず普通自動車免許を始め、大型トラックなどの運転に必要となっている各種(準中型・中型・大型・けん引等)の免許。

基本的にドライバーでない限り必要性はないものの、会社自体がトラック等の貨物車両をメインで用いる業態である以上に各種ある免許の取得・所持は「無いよりかは有利」と考えられます。

また車両の運転資格以外では、機械オペレーターとしての「フォークリフト」や「クレーン運転士」の資格、あと作業の手もと補助などで必要とされる「玉掛け作業資格」や「危険物取扱資格」なども取得・所持が有利とされてます。

次に運送業開業では必須になる管理の資格。こちらも運送業の開業者でなくとも、取得・所持ではかなり有利と考えられる資格であり、運行管理者を含むそれぞれを以下に挙げております。

・運行管理者
・運行管理補助者
・整備管理者
・倉庫管理者

物流会社に有利な免許や資格とは

物流会社においても先述している運送会社と同じく、「普通・準中型・中型・大型・けん引など、これら貨物車両に対する各種の運転資格(自動車運転免許)は必須でなくとも「有るに越したことは無い」と言えます。

また物流会社であれば「倉庫管理主任者」を始めとするフォークリフト資格や玉掛け作業資格、倉庫内作業を適切に遂行していける者が認定を受ける事となる「ロジスティックオペレーション」といった資格の取得・所持も有利とされてます。

あと試験の合格率が非常に低く、資格取得の難易度が高いとされてる「通関士」。

品物の輸出・輸入時で必要となる税関手続き代行ができる資格であり、取得・所持はかなり有利になると期待できます。

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まとめ

如何でしたでしょうか? 

品物の流通に携わっている業務上、事業内容としても共通している部分があるとは言え、やはり運送会社と物流会社とでは根本的な役割がお互いに異なっております。

今回記事にしている内容を参考に、運送会社と物流会社にあるそれぞれの事業方針や業務形態、またそれらにまつわる資格の必要性などは自身でしっかりと考慮し、そこから可能性に向けたチャレンジへと繋げましょう!

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