大型トラックの種類には何がある?構造や特徴、メーカーなど詳しく解説!

大型トラックとは

車を運転している時や街を歩いている時など、大型トラックを良く目にしますよね。

当たり前に見慣れた車両ではありますが、実際に詳しい用途や種類などはなかなか知られていません。

そこで今回は、大型トラックとはどんな車両なのか、種類や用途、そして運転するために必要となる免許などについて解説していきます。

トラックドライバーの仕事に就こうと考えている方は是非参考にしてください。

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目次

大型トラックとは

トラックは大きく分けて3種類あります。

小型トラック・中型トラック・大型トラックの3種類です。

車両寸法や最大積載量、総重量によって区分されています。

大型トラックは、別名10tトラックと呼ばれています。

トラックの基準は、法律で定められていてトラックの中では最大の大きさになります。

また、こちらのトラックを運転するには「大型免許」が必要となります。

さらに、細かく分類するとボディ別や用途別に分類することができます。

また、トレーラータイプなど多種にわたりトラックがあります。

使用する場所や運ぶ物によって形状は異なります。

大型免許さえ持っていれば問題ありません。

しかしながら、運転技術的なことを言えば運ぶものによって異なりますので、各トラックの特徴を理解する必要があります。

大型トラックの種類や構造の特徴、用途について

平ボディ■

荷台がフラット型になっているトラックで、11~15t程度の最大積載量が確保することができます。

そのため、大きな荷物や什器など積み込むことができます。

こちらのトラックを使用する場合は、荷台から荷物が落下しないように必ずロープや紐などで固定する必要があります。

また、専用の器具などもあります。

落下した荷物で事故が発生する可能性もありますので、十分に気を付ける必要があります。

トラックの歴史上、初めて作られたとも言われているオーソドックスなトラックです。

様々な荷物に対応することができますので万能なトラックとなります。

■ダンプ■

土砂などを運ぶために開発されたトラックになります。

工事現場などで使用されています。

荷台を傾けることができ、油圧シリンダを伸長することで土砂を荷台から落とすことができます。

ダンプは一般道路の走行が可能なタイプと走行不可の重ダンプがあります。

さらには、土砂禁のダンプも存在しています。

こちらのトラックを使用する目的としては、清掃業者がペットボトルなどを回収するときに使用します。

過積載とならないように目的によって使うトラックが異なります。

■ウィングボディ■

荷物の積み下ろしがしやすいように、バンボディが両側に開くトラックです。

開いたときに鳥の羽のような姿になることからこのように呼ばれています。

安全かつ簡単に積み下ろしができることがメリットで多くの企業で採用されています。

海外でも人気となっているモデルです。

■バンボディ

荷台が箱で覆われています。

よく、箱車とも呼ばれているトラックの種類になります。

そのほとんどがアルミ製のため「アルミバン」と呼ばれることもあります。

■冷凍・冷蔵トラック■

荷台に冷蔵・冷凍する機能が搭載されています。

断熱構造になっていますので、安心して物を運ぶことができます。

外部の熱をシャットアウトすることができます。

主な利用方法としては、生鮮食品を運搬するときに使用されることがほとんどです。

宅配業者でも使用されているトラックになります。

大きな冷蔵・冷凍庫を動かしていると考えていいでしょう。

■保冷トラック■

トラックのボディは、冷蔵車と同じような構造になっていますが、このトラックには冷凍・冷蔵機能が搭載されていません。

主な利用方法としては、短距離の商品輸送に使用されます。

冷蔵品の短時間の運送時に活躍するトラックになっています。

■パワーゲート車■

荷台のところに荷物用の昇降機がついたトラックになります。

大型トラックとなると荷台が9メートル以上するものが多く、油圧カートによる積み荷にも限界があります。

その代わりに昇降機を使用します。

普段は、直立に立って後部ハッチと重なった状態です。

荷物を積んだり下ろしたりするときには水平状態になります。

操作も簡単で人力を極力使うことなく荷物を積んだり下ろしたりすることができます。

また、安全に運搬できることも利点になります。

荷物を入れたコンビテナーなどを乗せて使用することが多いです。

大きな什器などもこちらを使用すると簡単に移動・運搬することができます。

上記が主なトラックになります。

しかし、大型トラックはこれだけでなく専門的なトラックが多数あります。

コンテナ専用者・パッカー車・バキュームカー・トラッククレーン・ミキサー車など専門的なトラックは多数に及びます。

大型トラックの運転に必要な免許は何?

大型トラックを運転するには大型免許が必要になります。

運転できる車種が最も多い自動車免許です。

正式名は、「大型自動車第一種運転免許」です。

また、大型自動車第二種運転免許も存在しています。

普通のトラックやダンプカーを運転するには、第一種で問題ありません。

しかしながら、バスなどお金をもらって乗客を乗せるような大型車は、第二種免許が必要になります。

自分に合った免許を事前に確認することが必要になります。

また、大型免許を取得できる条件もあります。条件項目を確認して免許取得を目指しましょう。

大型トラックドライバーの給料は平均でどのくらい?

大型トラックドライバーの平均年収は412万円です。

日本の平均年収と比較すると低い傾向にあります。

ただ、企業によって異なります。

業種によっては、大型免許を持っているだけで手当てを受けることができる企業もあります。

荷物の種別や勤務体制によっても変動します。

よって、大型トラックドライバー個人差があります。

一概に言えないので参考程度で考えるといいでしょう。

長距離ドライバーや精密機械などを運ぶ大型トラックは年収が高くなります。

安全運転はもちろん荷物への負荷が少ない運転を求められるのでそれだけの給料をもらうことができます。

月収でいうと30~40万程度が相場になると思います。

ボーナス制度も企業によって異なりますが、ボーナスがなくて月収に含まれる企業が多いです。

月収のみを見るとサラリーマンよりも多く感じることがあると思います。

また、最近では、トラックの運転に加えて積み下ろしも担当することになるケースもあります。

そうなると、給料が上がりますが体力勝負になります。

ドライバーは20~40代が活躍していることが多いです。

年齢が上がるにつれて、体力を保つことが難しうえに運転技術が落ちてくるケースあります。

また、近年は人材不足です。

若手のトラックドライバーを募集するために高額の年収を提示する企業も増えています。

それほど人材不足が深刻な業界です。

これから大型免許を取得しようと考えている人には、就職の道がたくさんあると考えられる業界になります。

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大型トラックの有名メーカーはどこ?

国内メーカーでは、「いすゞ」・「日野自動車」・「三菱ふそう」・「UDトラックス」の4社が商用自動車専門メーカーとして有名です。

このほか、乗用車を製造している自動車メーカーで販売されているトラックもありますが、小型トラックなどが中心になっています。

各メーカーの特徴は下記の通りです。

■いすゞ「ギガ」■

トラックやバスを中心とした車両製造販売を主軸にしています。

トラックのほか船舶・産業用エンジンの販売を手掛けています。

国内シェア№1を誇るブランドです。

良質な大型ディーゼルエンジンが特徴で力強い駆動力をもっています。

さらには、長距離運転しても疲れない車を目指しているため、ものすごく設計にこだわっています。

■日野「プロフィア」■

国内外で人気が高いメーカーになります。

「トヨタ」の連結子会社ということもあり、海外でも知名度が高いメーカーになります。

主に商用車(トラック・バス)の製造販売をおこなっています。

馬力がありながらも低振動で耐久性が高いトラックが特徴的です。

耐久性が高いので海外では重宝されています。

■三菱ふそう「スーパーグレード」■

メルセデスベンツでおなじみのダイムラー社の連結子会社です。

省エネを意識したエンジンなど最新技術を駆使して新しい車両を作り続けています。

小排気量かつ高レベルのパワーと低燃費が魅力です。

■UDトラックス「クオン」■

2019年のボルボといすゞ自動車の資本提携により、UDトラックスはいすゞの傘下となりました。

同時のパワフルなエンジンに加えて、高級感ある内装が定評です。

特徴としては、車両全体の軽量化を実現しているメーカーになります。

また、ドライバーの安全運転サポートを強化しており機能が充実しています。

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まとめ

大型トラックと一言で言っても、その種類や用途は様々です。

どれも特徴があり、どのトラックにもそれぞれ魅力的な部分があります。

大型トラックを運転するためには大型免許が必要になり、その技術も簡単なものではありません。

今の運送業界は深刻な人手不足に頭を抱えています。

少しでも大型トラックに興味がある方は、やりがいのあるトラックドライバーという仕事に是非チャレンジしてみてください。

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