バス運転手はやめとけと言われる理由8選！向いてる人はこんな人だ！

バス運転手という仕事は安定しているイメージがありますが、長時間の運転による身体的な負担や、乗客とのトラブル対応やクレーム処理など、精神的にもストレスがかかる仕事です。

また、早朝や深夜勤務が発生するため、不規則な生活になりがちで、家族や友人との時間が取りづらくなることもあり、プライベートとのバランスに悩む方も少なくありません。

今回はバス運転手の仕事について深く掘り下げていきます。

バスの運転手のリアルな仕事が気になる方は是非最後まで読んで参考にしてくださいね。

バス運転手はやめとけと言われる理由8選

バス運転手という仕事は、多くの人を安全に目的地まで運ぶ重要な役割ですが、「やめとけ」と言われる理由があるのも事実です。
「バス運転手はきつい」、「やめとけ」と言われる8つの理由について詳しく解説していきます。

1.事故のリスクや可能性

バス運転手は、常に事故のリスクと隣り合わせです。
大型車両を運転するため、万が一の事故が起これば大きな被害になりかねません。
特に、交通量が多い都市部や狭い道では、細心の注意が必要です。
小さなミスでも、大事故につながる可能性があります。
そのため、常に緊張感を持って運転する必要があり、心身ともに疲弊しやすい職業です。

2.長い拘束時間

バス運転手の勤務は、1日あたり10時間以上に及ぶことが多いです。
運転時間だけでなく、点検や待機時間も含まれるため、拘束時間が非常に長くなります。
繁忙期や渋滞の影響で、予定よりも勤務時間が延びることも少なくありません。
プライベートの時間が取りづらく、家族や友人との関係に支障をきたすこともあります。

3.変則的な勤務時間

バス運転手の勤務は、シフト制が基本です。
早朝や深夜に運転することも多く、生活リズムが崩れやすいです。
体調管理が難しく、睡眠不足や疲労が蓄積しやすいのもデメリットです。
特に、連勤や夜行バスの運転が続くと、身体的・精神的な疲労が抜けにくくなります。

4.トイレの問題

バス運転中は、なかなかトイレに行けないのが現状です。
運行スケジュールが決まっているため、自由に休憩を取ることが難しいです。
体調が悪いときや急にトイレに行きたくなったときでも、すぐに対応できません。
我慢することで、膀胱炎などの健康リスクが高まります。

5.給料が安い

バス運転手の給料は、拘束時間や責任の重さに見合わないことが多いです。
特に地方では給与水準が低く、長時間働いても思うように稼げないことがあります。
昇給やボーナスも少ない場合があり、将来への不安を感じることもあります。

実は運送業界では簡単に年収がアップします。
こちらの記事では年収を上げる方法を3つご紹介しています。
ぜひ参考にされてくださいね。

＞＞トラック運転手の年収を超簡単に上げる3つのコツ！月収5万、年収で60万円以上アップする単純な方法とは！

6.人の命を預かる責任感からのストレス

バス運転手は多くの乗客の命を預かっています。
そのため、一瞬たりとも気を抜けない緊張感が常に伴います。
万が一、事故が起きれば責任を問われ、精神的なダメージも大きいです。
このプレッシャーが積み重なり、ストレスや精神的な疲労につながります。

7.乗客からのクレーム

乗客対応もバス運転手の仕事の一部です。
遅延や乗車マナーに関するクレームを受けることがあり、理不尽な要求や苦情に悩まされることもあります。
悪天候や渋滞で遅延が避けられない場合でも、謝罪や説明が必要となり、ストレスが溜まりやすいです。

8.一般車からのクレーム

道路上では、一般車とのトラブルも避けられません。
バスの大きさや動きが原因で、他のドライバーからクレームを受けることがあります。
無理な割り込みやクラクションで嫌な思いをすることも多く、運転中のストレス要因になります。

バス運転手の種類や特徴、必要な資格

バス運転手には、いくつかの種類があり、それぞれに求められるスキルや資格が異なります。
自分に合ったタイプを知ることで、目指すべき方向性が見えてきます。
以下の見出しで必要な資格や特徴について、ひとつずつ解説していきます。

種類	必要な資格
路線バス	大型二種免許
高速バス	大型二種免許
観光バス	大型二種免許
コミュニティバス	中型・大型二種免許

路線バス運転手

特徴
市内や郊外の決められたルートを運行します。
乗客が頻繁に乗り降りするため、安全で正確な運行が求められます。

必要な資格
・大型二種免許
ルートや時刻表を守るため、正確な運転技術と時間管理能力が必要です。

高速バス運転手

特徴
長距離を走り、都市間を結ぶ役割、長時間運転や高速道路での運転が中心です。

必要な資格
・大型二種免許
長時間運転に耐えられる体力、休憩管理のスキルが求められます。

観光バス運転手

特徴
団体旅行や観光地への移動を担当、運転技術だけでなく接客スキルも重要です。

必要な資格
・大型二種免許
観光地の知識や顧客対応力も求められます。

観光バスはきついとよく言われますが、以下の記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。

コミュニティバス運転手

特徴
地域住民の移動手段として活躍する小型バスで、住宅街や狭い道を運行することが多いです。

必要な資格
・中型または大型二種免許
小回りの効く運転技術が求められます。

バス運転手の向き不向き

バス運転手という仕事は、多くの人を安全に目的地まで運ぶ責任ある職業です。
しかし、向き不向きがはっきり分かれる仕事でもあります。
ここでは、「バス運転手に向いている人・向いていない人」の特徴を以下にそれぞれまとめたので、詳しく解説していきます。

バス運転手に向いてる人の特徴

まず、運転が好きで長時間の運転を苦に感じない人は向いています。
道路状況に応じて冷静に判断し、安全運転を続ける自信がある方には適職です。
特に車の運転が趣味の人は、楽しみながら仕事ができます。

次に、責任感が強い人もバス運転手に向いています。
乗客の安全を守るため、常に注意を払い続ける必要があるからです。
自分の役割をしっかりと果たせる方には、安心して任せられる仕事です。

加えて、人と接することが好きな方も向いています。
乗客への対応や挨拶など、コミュニケーションが不可欠となります。
丁寧な接客ができる人は、乗客から感謝される機会も多いです。

バス運転手に向いていない人の特徴

バス運転手は長時間の運転が求められるため、集中力が続かない人には厳しい仕事です。
少しでも気を抜くと事故につながるため、注意力が散漫だと危険です。
例えば、数時間の運転で疲れてしまう人や、すぐに飽きてしまう人には向いていません。

また、ストレス耐性が低い人も向いていないと言えます。
乗客からのクレームや交通渋滞など、イレギュラーな事態が多いからです。
気持ちの切り替えが苦手な方には、精神的な負担が大きくなります。

さらに、不規則な勤務時間に対応できない方にも向いていません。
早朝や深夜勤務があるため、生活リズムが崩れることに抵抗がある方には続けづらいでしょう。

バス運転手のメリットデメリット

バス運転手という仕事は、単純に運転するだけの仕事に思われがちですが、実際には大きな責任やプレッシャーが伴牛ごとです。
一方では、運転が好きな人や人の役に立つ仕事がしたい人にとって、やりがいや魅力も多い職業です。
ここでは、バス運転手の「デメリット」と「メリット」を以下で詳しく解説していきます。

バス運転手のメリット

バス運転手にはデメリットもありますが、それ以上にやりがいを感じられるメリットがあります。
一つ目は、安定した仕事と収入です。
公共交通機関を支える仕事なので、需要がなくなることはほぼありません。
経験を積むことで給与が上がったり、資格手当がつくこともあります。

二つ目は、運転が好きな人にとって楽しい仕事という点です。
毎日異なる風景を見ながら運転できるため、ルーティンに飽きにくいです。
例えば、観光バスの運転手であれば、観光地を巡る楽しさも味わえます。

さらに、人に感謝される機会が多いのも魅力です。
乗客から「ありがとう」と言われると、責任の重さも報われる気持ちになります。

バス運転手のデメリット

バス運転手は責任が重く、デメリットも多い仕事です。
最も大きなデメリットは、長時間勤務による身体的な負担です。
運転中は常に集中力を維持しなければならず、腰痛や肩こり、眼精疲労を引き起こしやすいです。
例えば、1日10時間以上の勤務や、深夜・早朝のシフトが続くと、睡眠不足や生活リズムの乱れが慢性化します。

また、精神的ストレスも大きいです。
交通状況や乗客対応に神経を使い続けるため、気持ちの切り替えが難しいこともあります。
さらに、事故やトラブルが起きた際には、運転手が責任を取らなければなりません。

バス運転手になって後悔した声

バスのドライバーとして実際に働いてみると、想像以上に大変な面も多く、後悔する人も少なくありません。
長時間労働や精神的なストレス、将来への不安など、さまざまな理由が挙げられます。

では、バス運転手になって「後悔した」という声を5つのポイントに分けて紹介します。

スキルの習得が限られる

バス運転手は、運転技術に特化した職業です。
そのため、他業種への転職を考えたとき、習得したスキルがあまり活かせないと感じる人もいます。
例えば、デスクワークや営業職に転職したいと思っても、運転経験だけではスキルが不足している場合が多いです。
特に、長年バス運転手を続けていると、その専門性が逆にキャリアの幅を狭めてしまう可能性があります。

職場環境のストレス

バス運転手は、日々の業務でさまざまなストレスに直面します。
運行ダイヤ通りに走るプレッシャーや、乗客の対応、道路上でのトラブルなど、精神的な負担が大きい仕事です。
例えば、渋滞で遅延が発生した際には、乗客から苦情を受けることもあります。
こうした職場環境のストレスが積み重なり、後悔する人も少なくありません。

長時間の拘束と不規則な勤務

バス運転手は長時間の拘束と不規則な勤務が避けられません。
1日の勤務が10時間を超えることも多く、早朝や深夜シフトも頻繁にあります。
例えば、朝4時からの勤務や夜11時までの運転が続くと生活リズムが乱れ、体力的にも精神的にも疲労が蓄積します。
家族や友人との時間が取りにくく、プライベートが犠牲になることも後悔の一因です。

メンタルヘルスへの影響

運転中は常に緊張感を保ち、ミスが許されない仕事です。
そのため、精神的な負担が大きく、メンタルヘルスに影響が出ることもあります。
例えば、事故を起こしてしまったり、乗客とのトラブルが続いたりすると、不安やストレスが増大します。
精神的な疲労が抜けず、仕事を続けるのが苦痛になる人もいます。

将来の不安

バス運転手は安定している仕事と思われがちですが、将来に対する不安を感じる人もいます。
給与の上がり幅が少なく、キャリアアップの道が限られているためです。
また、自動運転技術の発展による職業の将来性を心配する声もあります。
年齢を重ねると体力的にも厳しくなり、定年後の生活に不安を抱える人も少なくありません。

バス運転手の寿命は

バス運転手の寿命は一般的な平均寿命より短いとされることが多いです。
その背景には、仕事の特性による身体的・精神的な負担が関係しています。
以下の3つの項目について詳しく解説していきます。

長時間座り続けることでの健康リスク

バス運転手は、長時間座りっぱなしで運転するため、運動不足になりやすいです。
このため、血行が悪くなり、生活習慣病や心臓病のリスクが高まります。
1日10時間以上座っている日が続くと、腰痛や肥満、高血圧などの健康問題が現れることが多いです。

不規則な勤務時間

早朝や深夜のシフトが頻繁にあるため、生活リズムが乱れがちです。
睡眠不足が続くと、免疫力が低下し、病気にかかりやすくなります。
さらに、深夜勤務が多いと体内時計が狂い、長期的には健康寿命を縮める要因になります。

精神的なストレス

バス運転手は、常に安全運転を求められるため、精神的な緊張が続きます。
加えて、乗客からのクレームや渋滞、事故のリスクなど、ストレス要因が多いです。
これが原因で、ストレス性の胃痛やうつ病を発症するケースもあります。

バス運転手が健康を維持するために

少しでも健康寿命を延ばすためには、以下の対策を日々心がけることが重要です。

定期的に体を動かす：休憩時間にストレッチや軽い運動を行う。
　　　食生活の改善：バランスの取れた食事を心がける。
　十分な睡眠を確保：シフトの合間でもしっかり休息を取る。
　　　ストレス管理：リラックスできる趣味を見つける。

バス運転手の平均年収

バス運転手の平均年収は、約400万円から500万円と言われています。
これは勤務する会社の規模や地域、経験年数によって異なります。

バス運転手は公共交通機関を支える職業のため、安定した需要がありますが、給与水準は高くありません。
長時間の勤務や責任の重さに対して、報酬が見合っていないと感じる人も多いです。

例えば、中小規模のバス会社では年収が350万円程度になることが一般的です。
一方、大手のバス会社や都市部で働く場合、年収は500万円以上になることもあります。
また、勤続年数や保有する資格によっても昇給が見込まれます。

勤務先の影響もあります。
都市部や大手バス会社：福利厚生が整い、給与水準が高い。
　　　地方のバス会社：年収は比較的低め。

バス運転手のやりがいは

バス運転手は、日々多くの人を安全に運ぶ大切な仕事です。
大変な面もありますが、それ以上にやりがいを感じる瞬間がたくさんあります。
以下の3つの項目について、詳しく解説していきます。

お客様との触れ合い

バス運転手のやりがいの一つは、お客様との触れ合いです。
毎日、さまざまな乗客を乗せるため、ちょっとした挨拶や会話で感謝の言葉をいただくことがあります。
例えば、乗り降りの際に「ありがとう」と声をかけられるだけで、日々の疲れが癒される瞬間です。
特に、顔なじみの常連客や子どもたちからの笑顔を見ると、社会の役に立っていると実感できます。
人との温かい交流があるからこそ、バス運転手を続けたいと思えるのです。

安全運転の達成感

バス運転手にとって、安全運転をやり遂げる達成感は何にも代えがたいものです。
毎日、多くの乗客を目的地まで無事に送り届けることは、大きな責任を伴います。
特に、渋滞や悪天候といった困難な状況でも、冷静に運転し事故なく一日を終えたときは、ホッとする安心感があります。
「今日も無事に運行できた」という自信と誇りが、次の運転へのモチベーションにつながります。

運転技術の向上

バス運転手として働くことで、運転技術の向上を感じられる瞬間があります。
大型車両をスムーズに運転するには、技術と経験が必要です。
狭い道や複雑なルートを難なく走れるようになると、自分のスキルが確実に向上していると実感します。
例えば、車庫入れやカーブの操作がスムーズにできたとき、運転のプロとしての自信が湧いてきます。
日々成長を感じられるため、やりがいを感じることができます。

バス運転手に期待できるキャリアアップ

バス運転手として働き続ける中で、「この先のキャリアはどうなるのだろう？」と考えることもあるでしょう。
実は、バス運転手にはさまざまなキャリアアップの道があります。
経験やスキルを活かして、より専門的な業務や管理職に進むことが可能です。
以下の項3目について詳しく解説していきます。

専門的な運転業務への移行

バス運転手として経験を積むと、専門的な運転業務への移行が可能です。
例えば、観光バスや高速バス、企業の送迎バスなど、より高い技術が求められる業務に挑戦できます。

観光バス運転手になれば、観光地を巡りながら働けるため、仕事の楽しさも広がります。
また、高速バスでは長距離運転が中心となり、技術や集中力を活かした働き方ができます。
専門分野に進むことで、スキルの向上とともに収入アップも期待できるでしょう。

管理職への昇進

バス運転手として長年勤めると、管理職に昇進する道もあります。
運行管理者や営業所の所長といったポジションがあり、運転手のスケジュール管理や安全運行の指導を行います。
例えば、運行計画を立てたり、事故やトラブルを未然に防ぐための安全対策を考えたりする役割です。
管理職に就くことで、運転手時代の経験を活かしながら、組織全体の運営に貢献できます。
キャリアアップによって責任とやりがいが増すでしょう。

教育・指導者への移行

ベテランのバス運転手には、新人教育や指導者として活躍する道もあります。
新しく入社した運転手に、安全運転の技術や接客マナーを教える役割です。
例えば、教習指導員や研修担当者として、実技指導や座学を担当することになります。

自分の経験やノウハウを後輩に伝えることで、業界全体の安全意識向上に貢献できます。
指導者としてのスキルを磨くことで、新たなやりがいを感じることができるでしょう。

まとめ：バス運転手はリスクはあるがやりがいもある仕事です

バス運転手は「やめとけ」と言われる理由も多い仕事ですが、それ以上にやりがいを感じられる一面もあります。
長時間運転やプレッシャー、生活リズムの乱れといったリスクはありますが、運転が好きな方や人と接することが得意な方にとっては魅力的な職業です。

安全運行に責任を持ち、多くの人を目的地へ届けるという達成感は、他の仕事では味わえないものです。
向き不向きがはっきり分かれる職業なので、事前に仕事の実態や自分の適性をしっかりと確認することが大切です。

リスクを理解しつつも、それに見合うやりがいを感じられるのであれば、バス運転手という選択肢は十分に価値があるでしょう。