この記事は元ヤマト運輸の受付事務経験者さんが執筆しています。
オンラインショッピングの利用は増える一方で、運送業界はどこも人手不足が続いています。
ヤマト運輸からもよく求人募集が出ていますね。
「宅急便で働いてみようかな」と思ったことがある方は多いのではないでしょうか。
この記事ではヤマト運輸の受付事務の難しさや、辞めたくなる理由を知りたい方に向けて、宅急便センターで仕事をしていたわたしが現場で感じたことをお伝えします。
記事をお読みいただくと受付事務の仕事内容や必要なスキルがわかり、あなたに向いている職場なのかを知ることができます。
ヤマト運輸の事務は向いていないと長くは続きません。
向き不向きは性格診断テストで調べることができます。
応募する前に必ずチェックすることをおすすめします。
ヤマト運輸の事務の仕事内容は
ヤマト運輸の受付を担当する事務員は「ゲストオペレーター」と呼ばれ、来店されたお客様の対応がメインの仕事です。
センターには法人や個人のお客様が荷物を送るために来店されます。
まず、荷物をお預かりして目的に合った伝票をお渡しし、お客様に記入していただく間に荷物の大きさ、重さを計って料金を受け取るまでが基本の流れです。
そのあと専用の端末を操作して荷物の情報を入力し、仕分けシールを発行して荷物と伝票に貼ります。
発送以外にはセンター止めで届いている荷物を受け取りに来られるお客様の対応もあります。
コレクト便には商品代金も含まれ、高額の現金を取り扱う場合もあるので注意が必要です。
来店客が途切れた時には事務処理をします。
ゲストオペレーター(以下、ゲスオペと省略)が受けるのは社内からの電話です。
全国各地のセンターから配達ができない荷物の調査依頼などの連絡が入ります。
お客様からダイレクトに電話がかかってくることはありませんが、コールセンター経由で入った問い合わせの対応もします。
受け付けた荷物を発送するために「ホーム」と呼ばれるバックスペースに運ぶのもゲスオペの仕事でしたが、この辺りはセンターによって違うかもしれません。
ヤマト運輸の受付事務は難しい?
宅急便の受付事務は商品の種類や端末の操作など、最初に覚えなければならないことがたくさんあります。
誰でも簡単にできる仕事とは言えませんが、ひと通り覚えてしまえば、あとは同じことの繰り返しです。
わたしの働いていたセンターでは20代~50代のゲスオペが受付事務をしていました。
荷物の受付作業には専用の端末を使うのでスマホの操作がスムーズにできない方には難しいかもしれません。
コンパクト、クール便、ゴルフスキー便、空港便、往復便、複数口など、宅急便の種類はたくさんあり、お客様によって支払い方法もさまざまなので覚えるまではちょっと大変です。
ヤマト運輸受付事務はきついしつらい?
宅急便の受付事務は体力的にきつく、慣れるまではつらいかもしれません。
縦・横・高さ3辺の合計が200㎝、重さ30kgまでの荷物を宅急便として扱います。
受付作業をするには、このサイズの荷物をひとりで動かせるパワーが必要です。
次々に荷物が持ち込まれるので受け付けが終わったものは台車に移さなければなりません。
わたしの働いていたセンターは来店されるお客様が多く、荷物を受け付ける合間に座って事務処理をしていました。
立って仕事をする時間が長いので一般的な事務職よりも体力的にハードです。
運送会社の事務職に関してもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にされて下さいね。
ヤマト運輸の受付事務を辞めたくなる理由は?
宅急便の仕事を辞めたくなる一番の理由は、ちゃんと仕事を教えてもらえないまま現場に出され、わからないことがあっても聞きにくい雰囲気だからだと思います。
みんな忙しくて新人を構っている余裕がないので、居心地を良くしたければ自分から歩み寄ったほうが賢明です。
わたしもピリピリしている先輩が怖くて聞きにくかった経験があります。
でも、わからないことをそのままにしていたら結局困るのは自分です。
あなたにできることが増えたら先輩も助かるのだから、仕事を覚えようとしているのが伝わればちゃんと教えてくれます。
お客様が途切れた時を見計らって、次はひとりでできるようにメモを取りながら聞きました。
ヤマト運輸で上手くやっていくには自分から進んで仕事を覚えるようにするのが一番です。
先輩のしていることを観察したり、ホームページを見て商品を覚えたり、教えてもらえなくてもできることはあります。
その上でわからなかったことを質問すれば忙しくても答えてくれるはずです。
ヤマト運輸の受付事務のネイルや髪型、給料などについて知りたい方はこちらの記事を参考にしてくださいね。
ヤマト運輸の事務によくあるクレームは
ヤマト運輸の受付事務によくあったクレームは以下です。
配達時間の確認に関するクレーム
顧客からの配達時間の確認に関する問い合わせにすごく多かったです。
特に企業さんからの問い合わせやクレームが多いです。
集荷依頼に関するクレーム
集荷依頼に対する対応が適切でないと感じる顧客からのクレームもあります。
荷物事故の対応
荷物事故に対する対応やクレーム処理に不満を持つ顧客からのクレームもあります。
ヤマト運輸の受付事務の口コミや評判!
ヤマト運輸は年中無休で、受付事務も土日祝はもちろん、年末年始も関係ありません。
現場は交代制で休みなく動いているので、定時にきっちり帰る、週末は絶対に休みたい方には合わない職場です。
部署全員で集まるのはムリ。
親睦を深めるような行事もありません。
そんなハレもケもない毎日が延々と続いている職場だからなのか、人間関係はドライな感じがします。
受付事務は女性が多いのですが、男性中心の忙しい職場では新人だろうが女性だろうが手加減してもらえません。
すぐに辞める人と続く人に分かれるので、同じ受付事務でも所属するセンターや勤務の時間帯によって雰囲気はかなり違います。
忙しい、給料が安い、キツいと文句を言いながらもヤマト運輸の仕事が好きな社員は多いはずです。
ヤマト運輸の事務はやめとけ?
わたしは2年で辞めましたがヤマト運輸の仕事は好きでした。
転職先でも業務の一環で宅急便の取り扱いをしていて、いまも接点があります。
フルタイムの働き方があれば続けていたと思いますがパート採用ではムリでした。
体力的にはキツかったけれども、何年も続けている人はたくさん居るのでつらいことばかりではありません。
宅急便の仕事に興味をお持ちの方は、まずアルバイトで体験してみることをおすすめします。
中元、歳暮の繁忙期には1ヶ月の短期アルバイト募集があるので、実際に働いてみて自分に合うようならパートで続けるとよいです。
求人がなくても社員の人に続けたいことを伝えておいたら欠員が出た時に声を掛けてもらえます。
ヤマト運輸の受付事務に向いているのは、こんな人!
ヤマト運輸の受付事務にはテキパキとした対応が求められ、座って仕事をするよりも体を動かすのが好きな方に向いています。
荷物の受付作業には専用端末の操作が必要になるので機械がニガテな方にはおすすめできません。
自分から仕事を覚える気持ちがある人なら楽しく働ける職場です。