トラック運転手の年収1000万円の実態!どうやって達成するの?

トラック運転手 年収1000万円

「荷積みを絶対条件とした走りであれば稼げる!」といった印象のトラックドライバー。

一昔前となる1980~1990年代まで遡ったトラック業界にとっての黄金期、トラック運転手が約1000万円程の年収を得ていた時代がありました。

しかし時代の流れと共に働き方改善も進み、現在の実情としてもトラック運転手の収入は決して満足のいくものでは無いとも言われています。

今回はそんなトラック運転としての年収を過去に実現した実績論から現在の平均値、そこから年収や稼げるドライバー職の実態についてを詳しく解説していきます。

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目次

トラック運転手で年収1000万円は可能なのか?

結論から言えばトラック運転手で年収1000万円を稼げるケースは稀… というか「ほぼ不可能」という解釈のほうが正しいでしょう。

冒頭でも記した通り、トラック業界にとっての黄金期では個人事業主であるトラック持ち込み運転手にとってほぼ独占的に稼げる環境でもありました。

かくいう私筆者も元トラック運転手であり、実際に長距離運転手らが走ったぶん稼いでる状況を目の当たりにしている経験もございます。

ただし決して楽して稼げるわけではなく、過酷な労働環境による激務の中での収入ではありますが、それだけのやりがいはあると言えますよね。

しかし現代では新規参入の規制緩和や労働基準法への見直しの他、個人トラックに対しての規制も厳しくなるなど、物理的に稼げる環境が減った事が大きく影響しています。

また現代の運送業会に於いても変動が少ない給与体系の特性上、全国的な平均値は向こう10年横ばいな状況でもあります。

人手不足やベテランドライバーらの高齢化等もあってか、直接賃金に影響を与える厳しい労働環境が稼ぐ事を難しくしているのでしょう。

トラック運転手の平均年収の現状

どんな職業であっても就職や転職を検討する際では誰もが重要視する点であり、それはトラック運転手の場合であっても同じこと。

トラック協会の調査によれば平均月収が約32.5万円~36万円ほどとなっており、400万円~450万円ほどが総合的な平均年収となっています。(ただし地域や勤務先、諸手当等によって異なる)

以下では男女別、年代別、トラックのサイズ別で平均年収を記しています。

男女別で見た平均年収

・男性トラック運転手:およそ450万円程度(特別積合せの場合も含む)
・女性トラック運転手:およそ360万円程度(特別積合せの場合も含む)

年代別で見た平均年収

・20代:350万円~400万円程度
・30代:450万円~490万円程度
・40代:500万円程度
・50代:500万円程度
・60代:370万円~400万円程度

トラックのサイズで見た平均年収

小・中型トラック:420万円~450万円程
大型トラック(長距離を含む):480.4万円~500万円程度

尚、上記にある各データに於いても積荷の種類や走行距離、また勤務地等で個々の収入は細かく異なります。

稼げるドライバー職は何?

「年収1000万円」とまではいかないものの、一般的な水準を十分に上回った稼ぎができるドライバー職は現在でも多数存在しております。

会社によっては勤務地域や積荷の種類、また車両の種類等で条件も細かく異なる事になりますが、業務内容に見合った収入であれば好待遇としての稼ぎも期待できるでしょう。

以下では一般的な水準を満たす、もしくはそれ以上の稼ぎが見込める代表的なドライバー職を3つ挙げてみました。

長距離トラックドライバー

世間的にも「走れば走る分だけ稼げる」で周知されており、ドライバー職の中では王道になっている長距離のトラックドライバー業務。

昔ほどの稼ぎはほぼ不可能とされつつも「走った分の収入」がしっかりと見込め、諸手当等を含む平均値でも比較的高めの収入が期待できます。

ダンプドライバー

収入額自体の総合比較では決して高収入にはなりませんが、他のドライバー職との比較で見ても業務内容との兼ね合い次第では稼げる部類に入ると思われます。

ただ一昔前ではよく見られた「持ち込みによる個人車両」となると車両の維持費等の関係上、総体的な年収額で見ても結局はあまり変わらない収入になるとも言われてます。

宅配業務の委託ドライバー

我々庶民の私生活に於いてはもっとも身近な存在であり、稼げるドライバー職として世間的な周知にある宅配ドライバー。

企業側に社員として雇用されるのではなく、直接企業と業務委託契約を結んで配送の仕事を請け負います。

つまりは個人事業主としての働き方となりますので仕事量もそれなりにキツくなりますが、数をこなせばこなす程に売り上げも伸びますのでわかり易く稼げます。

委託ドライバーに関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますので参考にしてくださいね。

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運転手の年収を上げるためのコツ

勤続年数や業績によって役職を得られる会社も存在しておりますが、段階的な出世が見込める会社員とは違い、トラックや宅配、バス、タクシー等の仕事では基本的に役職は得られない会社が殆どと言われてます。

そういった観点でも昇給があまり望めないとされてる運転手の場合、どのような要素をもって年収を上げていくのかを以下でまとめております。

転職する

会社勤務のドライバーにとって収入を上げる方法で最短といえるのが転職であり、選ぶ会社次第では経営の安定性から福利厚生制度、労働時間管理への充実度も期待できます。

独立する

年収を上げるために独立・起業することも1つ方法。個人事業主・法人としての起業の他、サポート体制万全なフランチャイズへの加盟も年収アップを見込めるでしょう。

個人事業主ドライバーになる方法に関してはこちらの記事で詳しくまとめていますので参考にしてください。

資格と取る

資格を活かす事が専門性を高めるキャリアアップとなり、自分自身が持つやりがいや能力によって給与へと反映されていきます。

準中型、中型、大型といった車両別にある資格をはじめ、運転業務以外で必要となる資格を活かす事も年収アップへと繋げられます。

年収アップできる資格とスキルは

資格によって得られるスキルはキャリアアップとしての成長であり、そのキャリアアップこそが年収アップを図る上でのファクターと言えるでしょう。

以下はそれらで代表的となる資格を解説と共に書き記しておりますので参考にして頂きたい。

運行管理者/整備管理者

運送業を行う上では必ず必要となる人的要件であり、運送業に携わる立場であれば資格保持は高待遇も期待できます。

ただし営業所が同一であれば双方の兼任は可能であるものの、運行管理者に於いてはドライバーとの兼任は行えないので注意が必要。

※給料や年収に関してはドライバー職のほうが高い場合がありますのでご注意を!

準中型/中型/大型/牽引/大型特殊

運転手の場合、車両毎に必要になる資格保持者であれば会社にとっての必要人材で重宝され、それらで得る経験と技術が年収アップへと反映されます。

フォークリフト/玉掛け/危険物取扱者

運送業務に従事するにあたって必ずしも必要とはいかないものの、パレット積み荷物の扱いやホイスト・クレーン等での吊り上げ作業ではフォークリフトや玉掛けの資格は必須になり、運送会社の多くがこれらの資格所持を諸手当支給の対象と見ています。

タンクローリーの運転業務でも危険物取扱者は必須となりますが、こちらは国家資格ですので運送会社の多くが高待遇の対象としております。

年収の高い運送会社に転職する方法は

運送業界は人手不足で転職するなら今がチャンスです。
ドライバーが会社を選べる状況になっています。
しかし数多くの運送会社がある中で、自分に合う会社を探すのは至難の業です。
なのでプロのアドバイザーに相談しながら進めたほうが安心です。

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「トラック運転手 年収1000万円」でよくあるQ&A

トラック運転手の最高年収はいくらですか?

私の知っている限りでは月収70万円、年収で約800万円が最高年収です。職種はトレーラーで長距離の運転手です。

長距離トラックの運転手は稼げる?

長距離トラックの運転手は高い収入を得ることが可能です。市場に出ている求人を見ると、年に400万円から600万円を稼ぐことができる仕事が数多く見つかります。さらに、他の自動車運転の資格を持っている場合、収入はさらに増加する傾向にあります。この職業は比較的収入が高いため、より多くの収入を望む人に適しています。

トラック運転手の年収の平均は?

トラック運転手としての職業では、平均して年収は約399万円となっています。この数字は、業界全体での一般的な収入水準を示しており、長距離の運転や追加の資格を持つことで、さらに収入を増やす可能性があります。この職種は安定した収入源として、多くの人に選ばれています。

大型トラックの運転手の平均年収は?

大型トラック運転手、特に長距離を担当する職種では、平均年収が約482.4万円に達し、これを月収に換算すると約40.2万円となります。これに対して、中小型や普通トラックの運転手の場合、平均年収は420万円から450万円の範囲になることが多いです。このデータは、トラック運転手の職種における収入の違いを示しており、大型トラックの運転手がより高い収入を得る傾向にあることを反映しています。

西濃運輸でどれくらい稼げますか?

西濃運輸における従業員の平均年収は、280万円から500万円の範囲にあります。この会社では給与体系が歩合制を採用しているため、配属される支店によって年収が大きく異なることがあります。仕事量が多い支店に配属されると、それに応じて年収が高くなる傾向があります。一方で、仕事量が少ない支店に配属された場合、年収が期待ほど伸びないこともあるようです。このように、西濃運輸では仕事の量と場所によって、従業員の収入が左右されることが特徴的です。

トラック運転手は何歳まで働ける?

トラックドライバーの職業においては、65歳を超えても働くことが可能です。このことは、年齢に関わらず、適切な資格と健康状態を維持していれば、長くドライバーとして活躍できることを意味しています。

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