運送、物流業界には庸車と呼ばれる運送会社が存在します。
聞き慣れない言葉に「庸車って何?」となると思います。
または見慣れない漢字に「これ、何て読むの?」となる方もいらっしゃるでしょう。
今回は運送業界には、欠かせない庸車について徹底解説します。
この記事を読むことで庸車の全てが理解できるようになると思います。
ぜひ参考にされてくださいね。
運送会社への転職には、転職エージェントを絶対に活用しましょう。
転職エージェントは運送会社の紹介だけでなく、給料の交渉や面接対策などのサポートまでしてくれます。
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以下の記事では、ドライバー歴30年の私が実際に10社のエージェントを使ってみた感想をまとめてみました。
ドライバーへの転職で最強に良かったエージェントはどこだったのか?
詳しくご紹介していますので、ぜひ活用してくださいね。
庸車の読み方は
まずは庸車の読み方ですが、これは「ようしゃ」と読みます。
あまり見慣れない漢字で読みづらい方もいらっしゃるかと思います。
似たような漢字で傭車がありますが、こちらも同じで「ようしゃ」と読みます。
庸車とは何?
自社が受けた荷物を他の運送会社に頼んで走ってもらう場合に「庸車に頼む、または依頼する」という使い方をします。
自社のトラックだけでは仕事を賄えない時や繁忙期など荷物が一時的に増える時期だけ庸車に依頼します。
また、大手運送会社の路線便では、そもそもコース事体を定期で庸車に任せるケースも多いです。
私も長期に渡って大手の路線便を定期で走らせて頂いてました。
「傭」の文字は雇われるという意味があります。
兵士を雇う場合は「傭兵」です。
車(トラック)の応援を頼む、雇うので「庸車」となるわけです。
庸車と傭車の違いについて
運送会社によって使ってる漢字が違う場合もありますが、大きな意味はありません。
どちらが正しいとか間違っているなどもありません。
庸車と外注の違いとは
基本的に自分の会社で受けた荷物を他に頼むわけですから
- 庸車に頼む
- 外注で頼んだ
どちらでも構いません。
会社によってどちらの言葉を使う頻度が多いのか、程度の話です。
傭車と下請けの違いとは
「下請け」の言葉を使う場合には
- 荷主から直で仕事を請ける一次下請け
- 一次下請けの会社からさらに仕事を請ける二次下請け(孫請け)
があります。
どちらも庸車ではありますが、どのような経路で仕事を請けているのかで下請けの小分けをします。
孫請けは「庸車の庸車」と言う場合もあります。
大手の運送会社では庸車のことを単に「協力会社」と呼ぶ場合もあります。
荷主からみた庸車のメリット
荷主が庸車を使うメリットは大きく分けて2つあります。
1.自社でトラックを持つ必要がない(経費節減)
トラックは所有しているだけですごく経費がかかります。
車両代や税金、タイヤなど消耗品の交換代や故障した時の修理代、そして保険代などです。
年間にするととんでもない経費がかかるわけです。
それが庸車を頼むと自社でトラックを所有する必要がなくなります。
それだけでかなりの経費削減になります。
中には貨物利用運送(水屋)と言って車両を持たずに庸車のみで商売をする会社もあります。
特殊な荷物であっても、その荷物を運ぶことのできる車両を保有する庸車を探すだけで、幅広い荷物の受注ができるようになります。
2.忙しい時期や緊急時だけ頼める(臨時便)
運送業は時期で荷物の量が変わります。
年度末などの繁忙期はめちゃくちゃ忙しくなるし、逆に閑散期には一気に物量が減ります。
庸車を頼めば自社のトラックの台数を増やさずに繁忙期を乗り越えることができます。
またトラックが故障した場合にも庸車を探して乗り切ることもできます。
荷主からみた庸車のデメリット
とても心強い存在の庸車ですが、デメリットもやはりあります。
1.ドライバーの育成が難しい
庸車を使うということは、社員教育ができていないよその会社のドライバーが代わりに「自社の荷物」を請けて走ることになります。
要は代走者になるわけです。
下手な積み込みや、横柄な態度をとられると会社の信用問題にも関わってきます。
庸車のドライバーのおかけで自分の会社の看板が傷付く可能性もあります。
2.トラブった場合の責任問題
上記と同じですが、
- 指定時間に着かない
- 荷物事故を起こした
- 車両事故を起こした
- 運転手の態度が横柄だ
などの場合にはお客さんに迷惑をかけた責任がのしかかってきます。
庸車のせいにして済む問題ではありません。
それらは全てお客さんからしたら「言い訳」に過ぎないからです。
積み込みの仕方や注意点などをいちいち説明しないといけないので余分に時間と取られてしまうのもデメリットと言えます。
庸車への転職で成功する秘訣は転職エージェント
運送業界は人手不足で転職するなら今がチャンスです。
現状、運送業界ではドライバーが会社を選べる状況になっています。
しかし数多くの運送会社がある中で、自分に合う会社を探すのは至難の業です。
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まとめ
いかがだったでしょうか?
この記事ではあまり聞き慣れない言葉、庸車についてご紹介しました。
庸車は日本に数万社あると言われています。
日本の物流業界において庸車はなくてはならない存在です。
今回はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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