ヤマト運輸ドライバーは事故したら自腹?ペナルティはきつい?元ドライバーが実態を教えます!

ヤマト運輸は事故したら自腹

この記事は元ヤマト運輸のドライバーによって執筆されています。
参考になれば幸いです。

運送業は交通事故はもちろん、作業中の事故や荷物を破損させる事故など、さまざまなリスクが隣り合わせの職業です。

運送ドライバーも、気を張りながら安全運転に努めていますが、もらい事故や急な飛び出しなど、いつ何が起きるか正直わからないですよね。

その場合、ヤマト運輸ではどういった対応になるのか。

本記事では、ヤマト運輸で事故を起こした場合の流れなどをまとめています。

ヤマト運輸のドライバーに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

では、さっそく見ていきましょう

目次

ヤマト運輸ドライバーは事故(車両)したら自腹?

「ヤマト運輸で事故を起こした場合、自腹になるの?」

こういった疑問を持つ方もいらっしゃるかと思います。

結論からいうと、自腹ではありません。

しかし、自腹ではありませんが、その分きちんとした「教育」「指導」を受けることになります。

この辺りは当たり前ですよね。

さすがに「事故を起こしてしまいました。申し訳ありません」で終わるはずがありません。

次章では、事故後の流れについて具体的に解説していきます。

事故後のペナルティや流れについて

では、事故を起こしてしまった場合の流れについて解説していきます。

僕が在籍していた時期でいうと、まず、事故を起こしたドライバーは、事故後、上長と現場検証へ向かいます。

ここでは、どういった状況だったのかを説明し、事故内容についてまとめます。

事故が発生した当日中にセンターでの安全会議が開かれ、原因や対策などしっかりと周知徹底し、再発防止へ向けての取り組みが確認されます。

先ほどもお伝えしたとおり、ヤマト運輸で事故を起こした場合、自腹ではありませんが、事故を起こしたドライバーは乗務停止となります。

例えば、

  • 軒下にトラックをぶつけてしまった
  • 駐車時に隣の車のミラーと接触してしまった
  • サイドブレーキがあまく、勝手に車が進んで壁にぶつかった

など、自身に過失がある場合は、集配作業をすることができなくなってしまいます。

そのため、当然1名欠員が出た状態になってしまうので、他のドライバーが休日だったところを出勤して対応したり、交番変更して調整などさまざまな問題が起こってしまいます。

また、乗務できないのでインセンティブも発生しません。

ということは、給料も下がってしまいます。

事故を起こしてしまうと、自分はもちろんですが、周りの仲間&家族にも迷惑をかけてしまうことになってしまいます。

こういった意味では、1番つらい「反省」の形かもしれませんね。

乗務停止中には添乗指導なども実施され、約1週間近く再発防止へ向けて取り組み、OKサインが出ると乗務も許可されます。

誤配や荷物事故は自腹になる?

誤配や荷物事故も同様に、自腹になることはありません。

ただ、こちらも事故は事故ですので、会議での情報の共有や再発防止に向けた取り組みなどが確認されます。

預けた荷物が壊れるのは、当事者の気持ちとしては残念で仕方ありませんよね。

「信用」「信頼」の部分でもあるので、この辺りもしっかりと指導されます。

誤配で開封された時の補償はどうなる?

誤配で開封されてしまった荷物の補償に関しては、さまざまな状況が考えられるので一概にはいうことができません。

ただ確実なのは、ドライバーの人為的なミスであること。

誠意のある対応で、まずはお客様に謝罪するのが筋です。

誤配をしてしまい、荷物を開封されてしまった場合は、自己判断で正規の届け先へ配達するのではなく、すぐに上長へ報告し、指示を仰ぐようにしましょう。

ヤマト運輸ドライバーの誤配で多い原因とは

僕の経験上、誤配で多い原因は、思い込みと確認漏れです。

名前で住所を覚えていることもあるので、同姓同名の方であったり、一文字違いを「思い込み」で別の住所へ届けてしまうこともありました。

他にも、荷姿が同じ荷物も多いので、「これだったな」と思い込んでとり間違えたりすることも…。

ほとんどの場合、玄関先で「あっ、違う」と慌てて荷物を取りに戻ることになるんですけど、二度手間ですよね。

こんな感じで、誤配の根源にあるのは「思い込み」と「確認不足」です。

ドライバーの方は、こうならないためにもしっかりと確認作業、基本作業を徹底しましょう。

イレギュラーの多発には気をつけましょう。

というわけで、今回はヤマト運輸でイレギュラーを発生させてしまった場合についてまとめてみました。

基本的に、ドライバー自身が自腹を切るといったことはありませんが、イレギュラーの多発には気をつけましょう。

事故や誤配、破損事故でも、必ず「相手」となる方がいらっしゃいます。

そういった方の「信用」を失う行為ですので、自覚と責任をもって業務にあたるようにしましょうね。

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