サイドミラーが片方だけ動かない?モーター音はするけど動かない原因と修理のポイント

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サイドミラーが突然片方だけ動かなくなり、スイッチを押すとモーター音だけが鳴る──そんな経験はありませんか?特に電動格納式のサイドミラーは、日常的に開閉する部品であるため、経年劣化やちょっとした衝撃で不具合が生じやすい部位です。
このようなトラブルは安全性にも影響するため、放置せず原因を把握して早めに対処することが重要です。

この記事では、サイドミラーが片方だけ動かない症状や、モーター音だけが鳴る場合の原因、修理の選択肢について詳しく解説します。

目次

サイドミラーが片方だけ動かないときの主な症状

ミラーが片方だけ動かないといっても、さまざまなパターンがあります。
ここではよくある3つの症状を紹介します。

モーター音はするのに鏡が動かない

スイッチを押すと「ウィーン」とモーター音が鳴るのに、ミラーが実際には動かない場合、内部ギアが空回りしているか破損している可能性があります。
これはよくある現象で、動力は伝わっていても機械的な伝達がうまくいっていない状態です。

片方だけ格納・展開できない状態になる

ドアミラーの開閉が、運転席側だけ、あるいは助手席側だけ反応しないという症状です。
左右の同期が取れていない場合は、片方にだけ不具合が起きている可能性が高く、モーター・配線・ヒューズのどれかに原因があることが多いです。

スイッチを操作しても無反応のケース

モーター音すらせず、完全に反応がなくなるパターンもあります。
この場合は、電源供給が途絶えている、あるいはスイッチ自体が故障している可能性が考えられます。
車内のヒューズボックスやスイッチ接点の確認が必要です。

モーター音はするのに動かない原因とは

モーター音がしているのにミラーが動かないというのは、よくある故障パターンです。
音が鳴っていることから、電源は通っていると考えられます。

内部ギアの破損や空回りの可能性

最も多い原因の一つが、ミラー内部のギアが摩耗したり破損しているケースです。
ギアの歯が削れていたり、スライド機構が空回りしていると、音はしてもミラーが動きません。
特に長年使用している車両に多く見られます。

配線の断線・接触不良が起きている

ドアミラー周辺の配線はドアの開閉により少しずつ劣化していきます。
そのため、一部の配線が断線したり、接触が不安定になることで、モーターが正常に動作せずミラーが止まってしまうことがあります。
見た目では分かりにくいので、テスターなどで電流の流れを確認する必要があります。

ミラー部分の固着や異物の混入

砂埃や凍結などが原因で、ミラー自体が動かなくなっていることもあります。
この場合、モーターは動いているがミラーが物理的に動かせない状態です。
特に冬季や長期間使用していなかった場合に多い現象です。

修理する場合の費用と選択肢

サイドミラーの不具合を修理するには、修理箇所と方法によって費用や対応が異なります。

ディーラーでの修理費用の相場

ディーラーでの修理は安心ですが費用は高めです。
サイドミラー全体の交換になると、3万円〜5万円程度が相場です。
車種によってはもっと高くなる場合もありますが、純正部品の使用や確実な作業が魅力です。

自分でできる簡易修理の可否

ミラー内部にアクセスできる車種であれば、自分で修理することも可能です。
たとえば、内部のギアがずれているだけなら、カバーを外して調整することで直ることもあります。
ただし、誤って他の部分を破損させるリスクもあるため、自己責任で行う必要があります。

ミラー交換とモーター交換どちらが必要か

症状によってはミラー全体を交換せず、モーター部分だけの交換で済む場合もあります。
部品単体で取り寄せ可能な場合は、部品代+工賃で1万円〜2万円ほどで済むこともあります。
診断を受けたうえで最適な修理方法を選びましょう。

応急処置や自己診断でできること

突然の故障にすぐ対応できないときは、自分でできる応急処置もあります。
また、修理前に自分で原因をある程度把握することも可能です。

スイッチやヒューズのチェック方法

まず確認すべきはヒューズボックス内のドアミラー関連ヒューズです。
取扱説明書を参考に、ヒューズが切れていないかチェックしましょう。
また、スイッチが反応しない場合は接点洗浄スプレーなどで清掃することで改善するケースもあります。

ミラーを手動で戻すのは可能?

多くの電動ミラーは手動での調整も可能です。
無理に動かすと内部破損のリスクがありますが、固着している場合は軽く押して動かせることもあります。
ただし、力任せは厳禁。
固着の原因が氷の場合は、解凍スプレーやぬるま湯を使うのも一案です。

動かなくなった場合の安全な運転対策

ミラーが格納されたまま、または出たまま固定されてしまった場合でも、できるだけ視界を確保することが大切です。サイドミラーの死角をカバーするために、体を少し動かして後方確認する、ミラーに貼る補助ミラーを使うなどの工夫をしましょう。

修理せず放置するとどうなる?

サイドミラーの不具合を放置してしまうと、思わぬ不都合や法的リスクが生じることもあります。

車検への影響と不適合のリスク

サイドミラーが正しく開閉・調整できない状態は、車検に通らない可能性があります。
ミラーがしっかりと固定されているか、運転に支障がないかがチェックされるため、動作不良がある場合は修理が必要です。

運転中の視認性の低下と安全面への懸念

サイドミラーは安全確認のための重要な装備です。不具合によって角度がズレていたり、動かないことで死角が広がると、事故のリスクが高まります。
特に車線変更や駐車時には大きな影響があります。

他の電装系への悪影響が出る可能性も

サイドミラーのモーターが空回りしている状態を放置すると、電気系統に過剰な負荷がかかることがあります。
結果としてヒューズ切れやバッテリーへの影響、他の電装系の誤作動を引き起こす原因にもなりかねません。

まとめ

サイドミラーが片方だけ動かない、そしてモーター音がするのに動作しないという症状は、内部ギアの破損や配線不良、モーター故障など、さまざまな原因が考えられます。

早めに原因を特定し、必要に応じて修理・交換することで、車検への対応や安全確保につながります。
簡単なチェックで改善する場合もあれば、専門的な診断が必要なケースもあるため、自己判断に不安がある場合はプロに相談しましょう。

安全な運転のためにも、サイドミラーの不具合は軽視せず、早期の対応を心がけることが大切です。

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