トラックの運転手によるあるトラブルが未払い残業代の問題です。
近年では運送業界でも労働基準を守る会社が増えてきました。
大手の運送会社に関してはほぼ労働時間が遵守され残業代の未払いなどは少なくなってきました。
しかし小さな運送会社や庸車と言われる下請け企業では未だに残業代が支払われていないケースが目立ちます。
誰しもが「この未払い残業代を請求したらどうなる?」「とんでもない金額になるぞ」と
思ったことがあるでしょう。
私の知り合いでも弁護士に頼んで未払い残業代を400万円請求して支払ってもらったドライバーもいます。
この記事ではなぜトラック運転手には未払い残業問題が多いのかと未払い残業代は勝てるのかを弁護士さんに直接問い合わせてみました。
トラック運転手の残業代問題の多くはみなし残業制度
なぜ運送業界には未払い残業代問題が多いのでしょう。
その多くは残業を含む日当代が、いわゆるみなし残業代として初めから給料に組み込まれていて正確な労働時間に対しての賃金が支払われないケースです。
例えばこのコースは「一回走ると◯円」などで何時間働いてもそれ以上給料が上がらない仕組みになっているのがみなし残業です。
会社からしたら待ち時間や渋滞による残業にお金を払いたくない気持ちは分かりますが、渋滞や待ち時間も立派な労働時間にあたります。
休憩時間以外の拘束時間に対しても賃金を支払わなくてはいけません。
未払い残業代は勝てますか?弁護士に聞いた結果
今回この問題に関して弁護士法人「みやび」の佐藤秀樹先生に直接問い合わせてみました。
未払い残業代の請求を考えているドライバーさんはぜひ参考にしてくださいね。
質問1 トラック運転手の未払い残業代は勝てますか?
証拠があれば裁判で勝つことは可能です。
ただし、業務委託の場合は難しいケースが多いです。
質問2 トラック運転手の残業代はいつまで遡って請求できますか?
2年もしくは3年です。
質問3 みなし残業代制ですが残業代を請求できますか?
みなし残業を超える残業代が発生している場合には請求可能です。
質問4 残業代を請求するのに証拠は何が必要ですか?
タイムカード、就業規則もしくは雇用契約書、残業代を請求する期間の給与明細全てです。
質問5 残業代請求で証拠なしの場合でも大丈夫ですか?
他の証拠で代用できる場合もありますが、何も証拠がないと請求は難しいです。
質問6 残業代請求の手順や費用を教えてください
タイムカード等の資料を頂ければ、こちらで残業代を請求し、交渉いたします。
交渉で話がまとまらない場合は、裁判で回収します(裁判の場合は費用別途)。
質問7 できればそのまま会社を辞めたいのですが大丈夫ですか?
問題ございません。
上記のご回答より未払い残業代は勝てる可能性は非常に高いと言えます。
ご回答頂いた弁護士法人「みやび」では相談は無料となっています。
弁護士相談と聞くとお金がかかりハードルが高いイメージがありますが実際にはそんなことはありません。
なぜなら弁護士さんは相談の段階で状況や証拠などから勝てるか勝てないかを判断できるからです。
勝てるならお願いすればいいし、勝てないもしくはやっても割に合わなければやめておけばいいだけですから。
相談だけなら無料ですのでぜひ相談してみることをおすすめします。
未払い請求をする場合の流れとコツ
会社に未払い残業を請求する上で気になるのがどのタイミングで請求するかです。
在職中に会社にいながら請求するのは正直しにくいという方が多いです。
よくある方法としては弁護士の先生と請求の段取りをしっかりとして、会社を辞めてから請求をしてもらう方法です。
今回相談に乗って頂いた「みやび」では退職代行もやっているので退職のタイミングに関しても相談してみるとよいでしょう。
辞めてしまった方なら特に前の会社に気を使う事もないでしょうから証拠や状況を説明して勝てる勝てないを判断してもらいましょう。
直接自分が会社とやり取りをすることもないので安心してお願いできます。
もちろん相談は無料です。
まとめ
今回は弁護士の佐藤秀樹先生にトラック運転手の残業代は勝てるのかを聞いてみました。
お忙しい中取材にお答えいただきありがとうございました。
トラックの運転手の未払い残業請求は数百万円にのぼる可能性があります。
請求を悩む方もいらっしゃいますが元々はあなたが貰えるはずだったお給料です。
それを請求するのは当然のことだと言えるでしょう。
良い運送会社は今の時代探せばあります。
探す方法や相談できるエージェントに関してはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
自分が働いた分はしっかり請求して新しい会社で心機一転やり直すことが今の生活を変えるチャンスとなるでしょう。
この記事が参考になれば幸いです。