現代にある建造物の多くはコンクリートが用いられており、その資材としての生コンはミキサー車によって現場へと運ばれます。
一般的なトラックドライバー業務と同様、生コンドライバーでも「運転業務以外の付帯作業」が業務の一環となっています。
今回、そんな生コンドライバーについてを仕事内容からそれぞれにある実状に加え、給与事情などを踏まえた形で調査をします!
ミキサー車の仕事内容や1日の流れとは
コンクリート資材である生コンはJIS規格の専用プラントにて生成され、それらを主な配達先となる各工事現場へと運びます。
AM8:00~8:30頃から業務の開始
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プラントから配達先を指示される
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プラントにて生コンの積み込み
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積み込みが完了すれば配達先に向けて出発
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現場へ到着後、現場の指示にて荷下ろしを開始
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荷下ろしが完了すればプラントへ帰る
配達完了後は再配達や新規注文等が入る場合も多く、その際でも上記にある工程によって配達を繰り返します。
基本的にはプラントで積み込みした生コンを指示された現場へと配達し、荷下ろしが完了すればプラントへ帰る流れになります。
生コン運転手は正直きつい?
まず結論として、生コン運転手の作業自体きつい仕事ではありません。
仕事の殆どは運転と現場での荷下ろし作業の繰り返しであり、業務終了時に於いてもミキサー車を洗車する程度の労力となってます。
ただし真夏日や猛暑日の場合では生コン運転手にとっても作業する環境がきつくなり、暑さに耐えるだけの体力は必要となります。
仕事自体に特別力を要する作業は含まれておりませんが、「作業する環境に適応できる最低限の体力は必要」と言えるでしょう。
生コンの仕事がきつい理由とは
業務の大半が配達メインとなり、現場到着から荷下ろし作業、完了すれば洗ってプラントへ帰るを繰り返す単純作業になってます。
ただ仕事の性質上から業務の殆どが複数台での配達となっており、常に運転手同士でのコミュニケーションが求められます。
生コン運転手の仕事自体に肉体的な負担はありませんが、「団体行動」が付き物となるだけに人によってはきついかも知れません。
ミキサー車ドライバーは大変?楽?
通常よく見るトラックドライバーとは異なり、ミキサー車では生コンクリートを積載しての現場搬入がメインの仕事となっています。
積荷自体が時間の経過と共に硬化が進んでしまう資材だけに、荷下ろし作業では「固まってしまうまでの時間との勝負」になります。
常に攪拌させながらで硬化を遅らせるミキサー車といえど、「固まる迄の限界は1時間」となれば精神的にも楽とは言えません。
ミキサー運転手の給料や年収はどれくらい?
ミキサー運転手としての給料では地域毎によってバラつきがある事を踏まえ、約20万円?30万円ほどが平均月収とされています。
年収に関しては働く地域によっての差はあれど、小型車では390万円前後となり、中型・大型車では440万円ほどとなってます。
雇用形態のあり方で年収額にも差が生じるものの、総体的な割合で見ても300万円?400万円ほどが平均値と見れるでしょう。
生コンドライバーって難しい?
生コンドライバー業務としての行動範囲の多くが地場周りであり、作業の流れに於いてもシンプルな過程の繰り返しとなります。
荷下ろし作業等、一見すれば特異な作業にも見れますが、実際には「現場の指示通りにレバー操作する程度」だけの簡単作業。
作業自体は大して難し考える必要はないものの、搬入までの運転業務に於いては「安全意識に並行した高い運転技術」が必要です。
つまり業務内容にある作業とは別に、「道路交通法に乗っとった運転技術こそが生コンドライバーとしての難易度」と言えます。
生コン屋は儲かる?
工場が持つシェアとしての単価や配合に加え、出荷量などの関係上からも売り上げ(利益)は地域毎で異なります。
生コンプラントの殆どは協同組合によって雇用条件が守られており、働く側の労働環境に於いても様々な部分での保障があります。
JIS規格にて稼働する生コン屋を始め、従業員であっても「組合による労働環境の保障から稼ぎは良い」と見れるでしょう。
持ち込みと社員ならどっち?
持ち込みにて稼働されてるダンプ運転手と同様、少数ではありますがミキサー車の中にも持ち込みにて稼働されてる方も居られます。
ただし事故や景気が悪くなる等の場合、状況次第では「仕事を切られる恐れがある下請け状態」を認識しなくてはなりません。
車と駐車場を始め、保険や経費も自分もちとなる事を考慮すれば「持ち込みより社員としての契約」方が断然おすすめと言えます。
生コンとダンプならどっちがいい?
生コンはプラント稼働中心の配送業務が基本となり、業務開始から昼食や昼休憩、あと終了までの時間はきっちりと決められてます。
かたやダンプの場合、開始時間は会社毎の規定にてまちまちとなる上、昼食から終了までの時間割は現場の段取り次第で前後します。
不規則な労働環境下にあるダンプに比べ、「8時間勤務にて1日の業務が終了」になる生コンが一般的にもお勧めと言えるでしょう。
生コンの試験室はきつい?
生コン屋ではドライバー業務以外にも試験室としての仕事もあり、「生物」としての品質の管理や検査を行なっています。
業務に於いては専用の器具を用い、スランプ(柔らかさ)や空気量、生コンに含まれてる塩分量や圧縮強度の測定を行います。
ドライバー業務ほどの運動量ではないものの、それなりの専門知識が必要になる観点では試験室は決して楽な仕事ではありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
他の運転業務に比べ、生コン運転手としての業務の多くは8時間労働にて規則正しく時間が割り振られています。
ただし会社毎にあるルールや取り決め等は厳守する必要があり、「常に良いこと尽くめでは無い」という認識も必要です。
今回の記事内容を参考とし、実情としてある事柄からメリット・デメリットをしっかりと見極めましょう!