企業理念である「絆」をテーマにし、全国各地にある倉庫を拠点にさまざまな荷物を輸送することでも業界で知られる鴻池運輸。
そんな鴻池運輸ですが何故か「やばい」という噂をネット上でよく見かけます。
今回はその噂について鴻池運輸で働くドライバー達の給料事情から年収・給料明細へと掘り下げ鴻池運輸ドライバーとしての仕事内容や仕事のキツさを調べてみました。
また評判や口コミ、鴻池運輸ドライバーへの転職を成功させるコツなどにも触れていきます。
鴻池運輸の会社概要とは
正式名称「鴻池運輸株式会社(Konoike Transport Co.Ltd.)」は陸運業としての設立が1945年(昭和20年)5月30日であり資本金17億円超え、従業員数22000人を誇る老舗の運送会社です。
もともとは財閥家である鴻池家が、江戸時代に摂津国川辺郡鴻池村で清酒の酒造を開始した事がルーツとなっており、その後に一族の大阪進出がきっかけで両替商に転じ、1880年同じ大阪の地で運送業を開始したことが、のちに大企業としての鴻池運輸の始まりと言われております。
鴻池運輸がやばい噂について
鴻池運輸はやばい会社なのかを実際に調べてみました。
口コミの評判などを見てみると、
「年功序列が根強い会社で、上司に恵まれていないと昇進などはしにくい」
「残業が月40~60時間はあるうえに、交代制で生活のリズムもボロボロになるのに手取りは25万程度なので正直とてもきつい仕事です」
「社内の人間関係はかなり悪く、ドライバーや工場の人達はよく怒号を飛ばしていて居心地は悪いです」
等の声がありました。
勤務地にもよるところはかなりあるようで人によっては社内の人間関係や上司もいい人が多くて働きやすいという方もいれば上記のようなかなりきつめの企業を思わせるような声を上げている方もいました。
こればかりは実際に勤務地を見てみないとわからないと思いますので面接の際に見学などを申し込むのをおすすめします。
鴻池運輸ドライバーの給料や年収はいくら?
鴻池運輸という企業規模で言えば、ドライバーだけでもトラックの種類や業務内容・配属先・エリアなど、様々な内容で各ドライバーの給料事情もかなり違ってきます。
鴻池運輸でのドライバー達が毎月手にする月給を平均した額を見てみると、約25万円~30万円ぐらいとされており、つづく年収での平均した額では約300万円~400万円ちょっとと言うところです。
これは厚生労働省基本統計調査によれば、鴻池運輸でのドライバー収入は世間一般的な運送会社の平均収入額とさほど変わらぬようです。
あと予備情報として鴻池運輸では、ドライバーでの研修期間は3ヶ月を設けており、その期間内においては時給が1000円とされています。
鴻池運輸ドライバーの給料明細とは
続いて鴻池運輸にドライバーとして勤務されてる中途入社3年未満、32歳男性正社員の給料明細をもとに以下に例として書き記しています。
(中途入社3年未満で2009年度在職時の32歳男性正社員)
●月給●
—————————————————————————————————————————————
基本給 諸手当など 残業代 残業時間 総支給
170,000円 19,000円 2,8000円 20時間/月 217,000円
—————————————————————————————————————————————
●控除●
—————————————————————————————————————————————
健康保険 厚生年金保険 雇用保険 住民税 所得税 控除合計 8,029円 16,275円 1,302円 8,789円 4,394円 38,789円
——————————————————————————————————————
差引支給額
●賞与● 178,821円
——————————————————————————————————————
定期賞与(2回計) インセンティブ賞与 ●年収●
560,000円 0円 316万円
——————————————————————————————————————
■基本給 170,000円
■時間外手当 28,000円
■時間外手当以外の手当 19,000円
——————————————————————————————————————
※みなし残業制度:なし
この男性正社員の場合、運送業界全体で平均値を見ると取り立てて少なくも無く、多くも無いですが、同じような立場の同年ドライバーでも、鴻池運輸では年収額にかなりのバラつきあるケースも実際多くあるようです。
鴻池運輸ドライバーの仕事はきつい?
ドライバーとしての勤務形態は2パターンあり、深夜の1:00~10:00までと6:00?~15:00までになっており、これが1ヶ月おきのローテーション制になっております。
時間配分としては輸送ドライバーの基本的な水準でありますが、鴻池運輸では「残業」が多い事でも業界でよく知られている事から、「拘束時間」においてのキツさは多少あると見られます。
とは言っても鴻池運輸での年間休日は105日以上あり、ドライバーとしての雇用も基本は契約社員としつつ、正社員登用も制度とされております。その事からも「皆が羨む東証一部上場企業」の待遇の下で、ドライバー勤務できる実感も持てるといえます。
基本ドライバーであれば多少仕事のキツさは付き物でありますが、鴻池運輸の場合で見ても極端なまでの過酷さは無いと言えます。
鴻池運輸のボーナスはいくら?
鴻池運輸のボーナスはいくらなのか、調べてみました!
比較しやすいように、一般物流ドライバーの年収も見ていきましょう。
一般的な物流ドライバーのボーナスは年2~3回で1回につき30万~50万円となっています。
対して鴻池運輸ドライバーのボーナスは年2回で1回につき25万~35万円ほどとなっており、2回計60万~70万円ほどになります。
比較してみると、鴻池運輸ドライバーのボーナスは若干高いといった印象です。
しかし、年度ごとのボーナス額を見てみると、一切変動がない印象だったので、これ以上の額のボーナスを稼ぐのは難しいとも思いました。
鴻池運輸はきついという噂について
鴻池運輸はきついという噂について、果たして本当なのか調べてみました。
結論から述べておくと「ブラックではない」です。
社員の主な会社への不満を調べてみると、
「残業が多いので、長時間の勤務が嫌な人には向いてないかも」
「上司次第で働きやすさが大きく変わる、パワハラなどはないものの、若手がしっかり支えないと、最悪クレームに発展する可能性もある」
などでした。
仕事に関する不満などはあまり見受けられず、比較的働きやすいという意見が多かったです。
どんな会社でもブラック企業を疑う噂は流れるものなので、こちらもそのたぐいかと思われます。
鴻池運輸にパワハラはある?
鴻池運輸にパワハラはあるのか、口コミなどで調べてみました。
調べてみた結論としては「パワハラはない」でした。
口コミなどで調べてみたものの、パワハラを受けたという意見などは一切見受けられませんでした。
ミスなどで怒られるということはあるようですが、理不尽な理由での暴力や暴言などは見受けられないとのこと。
なので「鴻池運輸にパワハラはある?」というのは単なる噂だということがわかりましたね。
鴻池運輸ドライバーの評判や口コミとは
鴻池運輸ドライバーにおいての口コミで、最も多いとされるのは残業に対しての「不満」が挙げられます。
この鴻池運輸での残業問題は、近年でも結構問題視されてるせいか他の部署に至ってもほとんどの社員が一致する問題でもあるようです。
このような「残業ありき」の状況であっても当然の事ですが残業手当は残業した分しっかりと付くようです。
ですが業務に発生する残業の殆どが「強制残業」となっているようです。
あと各管轄ごとの営業所によっては、ドライバー達の給料や賞与にも大きく差も出てくる場合もあると言われており、福利厚生の内容については各社員からの好評は得ているものの、未だに「残業が多いことによる恒常化問題」や、「給与面での不満問題」など良くなる兆しが見られな事から「口コミの方もあまり良いとは言えない」と言うのが現状であります。
鴻池運輸ドライバーへの転職を成功させるコツ
今の時代でドライバーへの転職を考えた場合、正直難易度はそんなに高くない状況と言えます。
その背景として昨今の運送業界が抱える深刻な「ドライバー不足」にあるといえます。
やはり共通してる問題としてはドライバーとなれば現場での仕事となり、「経験値」と基本は「体力を要する」事から「年齢制限」はある程度否めません。
その事から「これまでの運送業界に置かれていたドライバーとしての人材確保の壁」を取り省いていくの如く、これからの入社条件は各社も徐々に「緩和させる」動きもあるようです。
ここから考えてどちらかと言うとタイミング的な問題のようですが、だからと言って「じゃあ今だったらどこの運送会社でも転職できるのか?」では無く、やはり会社側も多大なリスクを負ってまでの人材確保という事にはなりません。
やはりそこには会社側が求める「理念に基付いた人材確保」があり、求職者もいくらこの時代だからと言ってもそれだけに競争率も上がる会社がこの先増えるという事も考えられます。
もっとも自信が他人とどれだけの差があるのかという違いを企業側にアピールし、理解してもらえるかが重要なポイントであり、結果それが「転職を成功させる事に繋がるコツ」とになると言えるのではないでしょうか。
まとめ
古今を問わず国内においての運送業界事情というのは人員不足や労働環境による従業員との相違など、基本的に各社一律してるような共通問題でもあります。
皆さんがこのような情報の下で就活や転職される事自体は決して間違ってはいませんが、出来る事であれば是非、ご自身が実際に企業へ足を運び、実際にどのような人材を求めてるのかなどをリアルに体験したのちの行動の方が「より確実な情報の下での就活」に繋がるのでは無いでしょうか。