食品の配送ドライバーの給料は、ルート配送ドライバーと比べるとあまり変わりません。
しかし仕事内容などを見てみると、覚えることも多く朝も比較的早い時間に出勤しないといけないので、それを考えると安いと感じている人もいます。
それでは食品配送ドライバーはどのような事をするのでしょうか。
そこで今回は、食品配送ドライバーの仕事内容や給料、年収、必要な免許などについて、過去に配送ドライバーをしていた私が、自分の経験も含めて紹介していきます。
食品配送ドライバーの仕事内容や1日の流れ
主に食品の配送業務は、コンビニやスーパーや個人宅への配送を行います。
食品配送ドライバーの仕事は、どのような事をするのでしょうか。
ここでは、仕事内容などを紹介します。
1.仕事内容
①荷物の確認
②積み込み
③配送へ出発
④荷降ろし
⑤伝票整理
⑦翌日配送分の荷物(商品)の仕分け
仕事内容は以上になります。
会社によっては1日2便制があり、午前と午後の2便の配送があります。
この2便制の場合は、上記の②~④の業務を繰り返します。
また会社によって仕事内容が異なります。参考程度にしておいて下さい。
2.1日の流れ
①荷物の確認
伝票と配送先の荷物の確認を行います。その後、配送ルートを組み立てます。
②積み込み
配送荷物を車両に積み込みます。
荷降ろし順に積み込まないと、配送中に荷物が混在して配送ミスをしたり、配送先で荷物の出し入れで時間が掛かったりします。
③配送へ出発
配送前に点呼を行います。
アルコールチェックや車両の状況、自分の体調などを運行管理者に報告します。
その後、配送先へ出発します。
④荷降ろし
配送先で荷降ろしを行います。
この時、伝票と商品の数量などを確認して納品をします。
納品完了後、配送先の担当者にサインをもらいます。
⑤帰社
全ての配送が完了すると会社に戻ります。
会社に戻ったら、アルコールチェックなど点呼を行います。
⑥伝票整理
本日の配送した商品の伝票整理を行います。
⑦翌日配送分の荷物(商品)の仕分け
翌日配送する商品の仕分けを行います。
以上の業務が完了後、1日の仕事は終了です。
私が過去に食品配送していた時も上記の様な仕事内容と流れでした。
会社によって異なることがありますが、仕事内容と流れはこの様な感じでしょう。
食品配送ドライバーの仕事はきつい?
食品配送ドライバーの仕事がキツイのか気になる方も多いでしょう。
ここでは、キツイところと良いところを紹介します。
<キツイところ>
・朝が早い
スーパーの食品配送に関しては、開店前に納品しないといけない場合が多いので、朝の出勤が早い傾向があります。
スーパーの納品の数量は多めで落下による商品の破損や商品間違いなど最新の注意が必要なので精神的にキツイです。
・時間に追われる
食品配送は、基本的に納品時間が指定されています。
特に生鮮食品は納品が遅れると商品が傷む恐れがあるので時間厳守で配送しないといけません。
毎日時間に追われながら仕事をするので精神的にキツイです。
・交通事情や天候などで仕事の能率が下がる
予期せぬ渋滞や天候不良による慎重な運転をするので、油断以上に仕事の能率が下がります。
これに加えて時間指定があると、精神的にかなりキツイです。
<良いところ>
・運転好きには楽しい仕事
1日の大半が運転業務となります。
運転が好きな人には楽しい時間になります。
また配送中は1人なので気が楽です。
・人間関係によるストレスが少ない
一般的に、職場での悩みやストレスの原因として多いのが職場の人間関係です。
配送ドライバーの場合、1日の大半が1人なので人間関係に悩ませることが少ないです。
しかし、取引先の方とのコミュニケーションは大事なので注意しましょう。
・運転以外のスキルは余り要求されない
配送業務は、運転スキルさえあれば誰にでも取り組める仕事です。
求人票では学歴や経験不問とされていることが多く、仕事をする上で特別な知識が必要とされるわけでもありません。
なので未経験者でも挑戦しやすく食歴が浅くても十分活躍できる職種です。
以上がキツイところと良いところです。
私の経験上キツイと感じたところは、朝が早いところと時間に追われるところです。
朝が早いと前日の疲労が取れないまま翌日を迎えるので体力的にきつかったです。
また、配送中に時間に追われることでイライラすることが多く、精神的にも辛い時期がありました。
これらの感じ方については個人差があるので参考程度にしておいて下さい。
食品配送ドライバーに必要な資格や免許は
食品配送ドライバーに必要な資格や免許は、先程も紹介したように運転スキルがあればできる職種なので、運転免許があれば配送ドライバーが出来ます。
車両の大きさによって必要な資格があります。
ここでは、運転免許について詳しく紹介します。
①普通免許
食品配送で使用する車両は、一般的に2tトラックが多いです。
2tトラック以外でも使用される車両があります。
使用する車両は全て冷蔵・冷凍車です。
配送件数が多い場合には2tトラック、個人宅の場合は軽トラックという使い方をする会社が多いです。
軽トラックは、アルバイトの方が使用することが多いです。
②準中型免許
準中型免許で運転できる車両の大きさは、最大積載量2,000㎏以上4,500㎏未満の車両です。(車両重量3,500㎏以上7,500㎏未満)
スーパーなどの配送荷物が多い時には、この様なトラックを使います。
③中型免許
中型免許で運転できる車両の大きさは、最大積載量4,500㎏以上6,500㎏未満の車両です。(車両重量7,500㎏以上11,000㎏未満)
大型店舗のスーパーなどの配送荷物が多い時には、この様なトラックを使います。
食品配送でも中距離や長距離輸送でも使われることがあります。
主に必要な資格は、上記の運転免許を含めた3つの資格です。
準中型や中型免許は「免許支援制度」で会社が資格を取得させてくれる会社があります。
食品配送ドライバーの給料や年収はいくら?
食品配送ドライバーの雇用は、大きく分けると「正社員」と「パート・アルバイト」に分かれます。
これらの給料や年収は、いくらなのでしょうか。
ここでは正社員とパートやアルバイトの給料や年収を紹介します。
◎給料について
<正社員の場合>
正社員としての給料の相場は20万円~40万円程度です。
求人票に出ている情報は20万円~27万円と出ていることが多いです。
<パートやアルバイトの場合>
パートやアルバイトの場合は、月給制ではなく時給制が殆どです。
パートやアルバイトの時給の相場は1,100円~1,500円程度です。
正社員やパートとやアルバイトは、深夜の配送がある場合には深夜手当が加算されます。
◎年収について
<正社員の場合>
正社員の平均年収は250万円~450万円です。
この年収のバラツキは、配送する荷物の量や配送距離などで変わるためです。
<パート・アルバイトの場合>
パートやアルバイトの平均年収は150万円~200万円です。
労働時間や出勤日数で年収が変わってきます。
これらの給料は地域や会社によって異なるので、働く前には求人票などでよく確認しておきましょう。
また年齢や勤続年数でも変わってきます。
食品配送ドライバーの給料は安い?
先程給料について紹介しましたが、食品配送ドライバーの給料が安いのか気になると思います。
ここでは、職種別の給料をみてましょう。
平均給料と手当について
宅配・配送・配達ドライバー(食品関係)
20万円~40万円 ・深夜手当(深夜業務のみ)・残業手当など
引越しドライバー
20万円~35万円 ・引越し件数により手当・奨励手当(ドライバーのみ)・残業手当など
ルート配送ドライバー
約25万円 ・深夜手当(深夜業務のみ)・残業手当など
セールスドライバー
20万円~25万円 ・深夜手当(深夜業務のみ)・残業手当など
※手当については会社によって異なります。
職種別に比較してみても、食品配送ドライバーの給料は、安いわけではありません。
各職種を見ても、給料はあまり変わらないようです。
手当の有無で変わってくるかもしれませんね。
私が配送ドライバーをしていた時の給料が25万円前後(残業代込み)でした。
1日の労働時間は12時間~13時間で、労働時間から見ると給料は安く感じました。
食品配送ドライバーを考えている方は、給料だけでなく労働時間や手当などを見て、給料の基準を見た方が良いです。
食品配送ドライバーの情報収集や失敗しない転職のコツ
食品配送ドライバーの実際の給料や年収、募集要項などもっと詳しい情報が見たい、もしくは実際に転職を考えている方は「エージェント」の利用がおすすめです。
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アドバイザーとしっかりと相談しながら自分に合った企業探しや情報収集をしましょう。
まとめ
今回は食品配送ドライバーについて紹介しました。
食品配送ドライバーの給料は、他の配送ドライバーと比べてもあまり変わりません。
必要な免許については、基本的には普通免許があれば仕事が出来ます。
準中型免許などが必要な時は、会社側で「免許支援制度」を利用して取得させてくれるところもあります。
仕事のキツさについては、先程紹介したように、キツイところがあれば、良いところもあります。
これらは、人によって感じ方が違います。
食品配送ドライバーを考えている方は、今回の記事を是非参考にしてみて下さい。