今回の記事は運送業界でよく聞く自社便についてご紹介したいと思います。
自社便とは、企業が自社の商品を自社の車両で配送することを指します。
逆に外注便とは「庸車」と言われる協力会社に依頼して配送してもらいます。
自社便には以下のようなメリットとデメリットがあります。
自社便のメリット
自社便のメリットは大きく3つあります。
配送スケジュールを自由に組める
自社便を利用すると、配送スケジュールを自由に設定できます。
なぜならドライバーが自分の所の社員だからです。
これにより、顧客のニーズに合わせた配送時間を設定することが可能になります。
少々無理な変更にも対応できます。
品質管理がしやすい
自社の商品を自社で配送することで、配送過程での品質管理が容易になります。
運ぶドライバーも自社製品だし、同じ荷物を取り扱うから慣れるわけです。
商品の取り扱いについての指導もしやすいし、配送中の商品の状態を直接ドライバーとやり取りできるので把握することが簡単にできます。
顧客サービスの向上
自社便ドライバーの利点は顧客と直接コミュニケーションを取る機会が増えることです。
これは同じドライバーが同じ現場に何回も行くことにより、お客さんと仲良くなりやすいからです。
これにより、お客さんの要望を直接聞き、サービスの改善につなげることができます。
自社便のデメリット
自社便のデメリットも大きく分けるとこの3つが挙げられます。
コストがかかる
自社便を運営するためには、車両の購入や維持、ドライバーの人件費、ガソリン代など多くのコストが発生します。
これらのコストは、庸車の運送会社に委託する場合と比べるとかなり高くなる可能性があります。
運用管理の手間がかかる
自社便を運営するためには、車両のスケジューリングやメンテナンス、ドライバーの管理など多くの運用管理が必要になります。
専門的な知識や経験、資格を必要とするため、手間がかかります。
地理的な制約がかかる
自社便は、自社の車両とドライバーで運営するために、配送範囲に地理的な制約が生じる可能性があります。
特に長距離の配になる場合、自社便だけでは対応が難しい場合があります。
まとめ
今回は自社便のメリットとデメリットについてご紹介させて頂きました。
ドライバーの育成が安易な半面、コストがかかるというデメリットも正直発生します。
企業はこれらのメリットとデメリットを深く考慮し計算する必要があります。
自社のビジネスモデル(商品の特性も含めて)や顧客のニーズに合わせて、自社便を利用するか、運送会社(庸車)に委託するかを決定することが重要になります。