現在ごく当たり前としてそれぞれのジャンルもある事から、わたしたちにとって無くてならない存在でもある軽貨物。
その中でも長い歴史が意外にも知られておらず、我が国日本において「軽貨物運送事業としての先駆である赤帽」。
今回の記事ではその赤帽の簡単な概要から「収入や手取り」、「稼げる?稼げない?」などといった内容と「加盟金や初期費用」についても掘り下げます。
開業失敗者ややめたほうがいい噂についても「赤帽のきつさ」や「口コミや評判」などで見ていきましょう。
個人事業主ドライバーで活動するには黒ナンバー取得の軽貨物自動車が必要です。
黒ナンバーは軽貨物自動車運送事業経営届出書などを提出して取得します。
しかし自分でやるにも面倒くさいし、代行で頼んでもそれだけで4万円ほどの費用が必要になってきます。
そこで人気となっているのが「GMSリース」。
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軽貨物事業に参入する多くの方が利用しています。
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赤帽とは
赤帽は中小企業等協同組合法に規定されている「事業協同組合」であり、これは農協や漁業などといった組織と同様に軽貨物運送事業者である赤帽組合員達が集まり、軽運送業として昭和50年5月に日本で誕生しました。
つまりそれぞれが独立した「個人事業主」であり、赤帽ドライバーとしての業務は「基本自身のみで行うオーナーとしての位置付け」であります。
名前の由来としては初代会長である松石俊男により、鉄道の「ポーターとして働かれてる赤帽」に因んで名付けられたようです。
現在では全国の各都道府県に協同組合が51点在し、それらに加え約180ヶ所に上る組合本部・支部・営業所など、それらを誇るものとしても今や日本において軽貨物事業の代表格となっております。
赤帽の仕事内容とは
個人で赤帽車を使用しての輸送業務が主な仕事内容になっています。
赤帽では様々な事業を展開しており食物輸送から雑貨輸送、更には引越のサービスなども行っており基本的にはどの業務も行う方針で求人を行っていることが多いです。
中型トラックなどの場合は食物や雑貨のルートお配送を行います。
ルート配送とは予め決められたルートを走りながらルートに点在する配送先に貨物を輸送する仕事になっています。
日帰りで行える仕事で道も決められたルートを覚えるだけで良いので一見楽に感じるかもしれませんが貨物の積み込みや積み下ろしも自分でやらなければならない場合が多いので作業で遅れが生じたりするとかなり時間的にきつくなってしまうことがあり全体的な作業を効率よく行う必要のある難しい仕事と言えます。
大型の場合は前述した貨物の配送の他、引越しサービスの際の荷物輸送も行います。
ルート配送での日帰りで行う輸送のほか、数日かけて輸送を行う長距離輸送も行います。
特に長距離輸送は県をまたいで数日かけての輸送となるのでかなりの拘束時間と疲労を伴います。
そのうえでトラックの運転ということでかなり危険な仕事にもなっています。
体力や運転に自信が無い方は事前に面接の際に長距離輸送できるかできないかをしっかり相談しておきましょう。
一方個人での輸送ですが赤帽に加入して赤帽車を購入した方が出来る仕事となっていて形としては個人の経営者として独立開業という形になります。
仕事は基本的には赤帽が用意してくれる形になっており引越しサービスから軽貨物輸送が主な仕事内容となっていますが自身で営業して仕事をもらうことも可能で頑張り次第では上記のドライバーよりも稼げる可能性を秘めています。
赤帽の給料はどれくらい
赤帽の給料は20万~45万円となっています。
対して一般的な物流ドライバーの給料は25万~30万円となっています。
比較してみると赤帽の給料は若干ではありますが高いと言えます。
しかし赤帽では個人での独立開業があり個人で仕事を行う場合は営業などをうまく行って行ければ上記の給料よりも多く稼ぐことも可能となっています。
実際に赤帽と契約して開業した方の中には月に50万以上の給料を稼いでいる方もいたので、営業の経験がある方などは試してみてもいいかもしれません。
赤帽の個人事業主の年収はいくら?
赤帽の年収は350万~600万円となっています。
対して一般的な物流ドライバーの年収は350万~500万円となっています。
比較してみると赤帽の年収は高いと言えます。
中型のトラックでルート配送を行っている方などは350万~400万円ほどのようで一般的な物流ドライバーの年収とほぼ同じくらいと言えます。
大型の場合は長距離輸送などの事もあってか400万~600万円の方が多いようです。
また赤帽と契約して個人で開業している方は努力次第では上記の年収よりも稼ぐ方がいるようで中には年収700万円以上を稼いでいる方もいるようです。
赤帽の収入や手取りはいくら?
赤帽では、他の軽貨物運送事業に並び「売上の3分の1を経費」とし、「それらを差し引いたものが手取り額」となります。
総額での売り上げとしては「業務の取り組み方」や「月の稼働率」など、事業主によりかなりの差が常に生じますので「赤帽で月の売り上げは何円」などと言った総合的な平均値は非常に出し難いと考えて良いでしょうね。
ただ、仮に「20,000円以上での1日貸切での料金」であれば月45万円以上50万円以下は難しくもない稼ぎであるようです。
それに加えて、45万円からだとしても、そこから経費を差し引けば「40万円には満たない」収入となるでしょう。
赤帽は稼げる?稼げない?
単純に稼げる?稼げない?の定義であれば「稼げる仕事」と言えます。
収入においては既に記述してますが、大体での総売り上げの基準が50万円までとも言われ、「50万円超からの売り上げは簡単では無い」と考えた方が良いです。
ドライバーである事業主の能力や、地域による関係上決して50万円超の稼ぎも不可能では無いですが、初めてすぐでは定期の仕事も貰えず「最初のうちだと少し苦労する」ようです。
つまり理屈としては「本人次第」で稼ぐことは幾らでも出来ますが、基本的には「自身による営業がものをいう」事となります。
赤帽の加盟金や初期費用はいくら?
「赤帽で開業する」にあたっては必ず初期費用が必要となり、その他での費用としても加盟金等の費用も毎月支払う必要があります。
《初期費用》
まず最初に「赤帽カラー仕様の軽車両購入」としての費用金額が約180万円かかり、実際にはそれらに付帯してくるものを見ても「200万円程」を見た方が良いでしょう。
そして、仕事が軌道に乗るまでの期間も考慮しなくてはなりませんし、何より「給料振り込みが数ヶ月先」となる事を注意しなくてはなりません。
これに関しては事前に資金確保が取れていれば問題はありませんが、通常の業務としての概念で取り組んでしまうとかなり痛い目に遭う事となりますので「ある程度の貯蓄は必要」と言えます。
それらを見ての初期費用としては、「約200万円」+「自身の収入として得られるまでの生活費」といったところではないでしょうか…
《加盟金》
次にランニングコストとして毎月かかる固定の組合費が約10,000円ちょっと~15,000円程、その他で斡旋手数料としてのロイヤリティーが売上の10%~15%かかります。
尚、組合費並び斡旋手数料としての費用では「各都道府県ごとの地域によって違い」があり、赤帽として事業をされる場合となればまず、周辺地域での事前による問い合わせ等をお勧めします。
赤帽はきついって本当?
「会社勤めほどの稼ぎが簡単には出来ない」という意味での「きつさ」はあります。
個人事業主でありますので会社員とは違い、まず8時間労働では会社員並みの稼ぎも出来ないと考えた方が良いでしょう。
当然経営でありますので月収という概念ではなく「売上」であり、その中から手取りまでの諸々を差し引いたものが月収に相当します。
新規荷主の開拓があっての事業、斡旋順番を待ってるだけでは正直成り立たない業種とも言えますので「よくある会社員としてきつさ」としてでは無く、この赤帽においては「常に自身で仕事を貰うための緊張」と言うきつさがあります。
分かりやすく言えば生半可な精神で居ると「毎日が不安定」で「首の皮一枚で繋がってる状態」という事です。
赤帽以外にも業務委託のフランチャイズや大手運送会社は多数あります。
こちらの記事で詳しくまとめていますのでご覧ください。
赤帽の口コミや評判とは!
未だ「良い方に理解はされて無い」と言えます。
赤帽では先述した通り加盟金・斡旋手数料というものを支払わなくてはならなく、その「原則とされてる手数料を納めてる」からといって必ずしも仕事を貰えるわけでありません。
しかも他の独立開業としての軽貨物運送事業と比べ、初期費用や加盟金、その他でのランニングコスト等ではハッキリ言って割高です、というか「高額」とも言えます。
それらを踏まえ一般的な先行きの計算で見ると、軌道に乗るまでの期間も長ければ保証も無く、この仕事に対して色々な意味での「事前準備」がなければ多くの方での誤解があり、そのままでいくと確実に失敗するものとされております。
悪い言い方ですと「賭け」みたいな部分があるだけに世間的な見方としては「安心されて無いイメージが強い」事にあるのでは…と感じます。
赤帽は開業失敗が多いって本当?
赤帽では赤帽と契約して赤帽車を購入することで個人開業し自営業で輸送業を行うというシステムを採用しており赤帽からもらった仕事をこなしつつ自身で営業を行って仕事先も増やしていくことでより給料を稼げるという形なのですが実は失敗をしてしまう方が多いです。
主な理由を2つ見てみると、
・かなりの費用がかかる
車の購入や入会金などで最初に200万円以上も支払わなければなりません。
また、入会後は月に組合費や共済会費などの支払もあり少なく見積もっても1万円以上の支払いが必ずあるということでそもそも始められない方もいれば継続できずに断念したという方も多かった印象でした。
・自営業の難しさ
赤帽からも仕事はもらえるものの稼ぐには自身で営業をしていかなくてはならないので、コミュニケーションのスキルは必須です。
担当地域やその地域の住人のことが好きな方や他人とのコミュニケーションが得意な方は成功している方が多いものの上記に当てはまらない方は失敗している方が多いようです。
赤帽はやめたほうがいい?
実はやめておくのをオススメするのが多いのが個人開業です。
赤帽と契約し赤帽車を購入することで個人開業という形で仕事を行えるというものなのですが赤帽からも仕事はもらえるものの稼いでいくためには自営業を行うのが必須なうえに初期費用や月に支払う金額が高いので始めても失敗する方が多く向き不向きがかなり露骨に出る仕事となっています。
営業の経験があったり他人とのコミュニケーションが得意な方にはいい仕事かもしれませんが逆に営業の経験がなかったりコミュニケーションが苦手な方にはやめておいたほうがいい仕事と言えます。
まとめ
独立開業である軽貨物運送事業となるとそれは個人事業であり、自身での営業を持って成りたつ業種となります。
よく見られるのが「今までの仕事を辞めて」などと言った軽い気持ちや「赤帽で収入を増やす」などと言った意見であり、委託業務での収益に対しての理解が正直浅いように思えます。
ただ「これまでの仕事から転職するまでの価値観」というものを自身によってしっかりと持ち、「この先何があっても赤帽の看板で軽貨物事業をしていく」という覚悟の下であれば必ず道は開け、それが「天職に繋がる」のではないでしょうか。