毎日の通勤に1時間半かかる生活。職場に近づくにつれて「これって普通なの？」「毎日この時間を無駄にしている気がする…」と感じている人も多いのではないでしょうか。
時間を取られるだけでなく、疲れやストレスの原因にもなりやすく、ライフスタイルに大きな影響を及ぼします。
この記事では、通勤1時間半がなぜ「きつい」と感じられるのか、その理由や対処法、実際に通勤している人の声をもとに解説します。
通勤時間1時間半がきついと感じる主な理由
通勤に1時間半かかる生活は、日常の多くの面に影響を与えます。
なぜ「きつい」と感じるのか、主な理由を見ていきましょう。
自由な時間が圧倒的に少なくなる
往復で3時間近くを通勤に費やすと、1日の中で自由に使える時間が大幅に減ります。
朝は早く出なければならず、帰宅も遅くなるため、家事や趣味の時間、家族とのコミュニケーションが削られてしまいます。
「やりたいことが何もできない」「平日は仕事と通勤だけで終わる」という声も多く、ワークライフバランスの乱れに直結します。
体力・精神的な疲労が大きい
長時間の電車移動やバス移動は、肉体的にも精神的にも大きな負担になります。
満員電車に揺られながらの移動は、出勤前から疲労感を感じる原因となり、仕事のパフォーマンスにも悪影響を及ぼします。
また、「通勤時間を考えると朝起きるのが憂うつになる」と感じる人も多く、慢性的なストレスの一因ともなりかねません。
交通トラブルや遅延が頻発するストレス
電車やバスの遅延・運休が発生すると、通勤時間がさらに延びてしまい、予定が崩れてしまうこともあります。
とくに乗り換えが多い人や混雑路線を利用している人にとっては、天候や事故などの影響も無視できません。
「いつ着くかわからない不安がある」「遅延証明をもらうのもストレス」といった不満の声も聞かれます。
通勤時間1時間半は世間的に長い？平均と比較
感覚的には「長い」と思える1時間半の通勤時間ですが、実際にはどれほど長いのか、統計データと照らし合わせて確認してみましょう。
総務省データから見る平均通勤時間
総務省「平成28年社会生活基本調査」によると、日本人の平均通勤時間は片道約39分とされています。
これを踏まえると、1時間半（＝90分）は全国平均の2倍以上ということになり、かなり長い部類に入ります。
都市部になるほど通勤時間は長くなる傾向があり、特に東京圏では1時間を超える通勤も珍しくありませんが、それでも90分はやや過酷と言えるでしょう。
1時間半以上通勤している人の割合
通勤時間が片道90分以上の人は、全体の約10％以下という調査結果もあり、多数派ではありません。
つまり、「我慢すればなんとかなる」と思っていても、実際には限界を感じて離職や転居を検討する人も多く存在するのが現状です。
地域差や職種による違いも大きい
同じ90分でも、電車に座って移動できる地方と、満員電車で乗り換えを繰り返す都市部では体感時間に大きな差があります。
また、デスクワーク中心の仕事と、肉体労働や対人業務中心の仕事でも、通勤による疲労度には違いが生まれます。
通勤1時間半でも「なんとか続けている人」の工夫
きついと感じながらも、実際に通勤1時間半を続けている人たちは、日々の工夫で負担を軽減しています。
ここではその具体的な対処法を紹介します。
通勤時間を「学びや趣味の時間」に変える
音声配信やポッドキャスト、オーディオブックを活用して、通勤時間を自己啓発や情報収集の時間にする人が増えています。耳だけで学べるコンテンツなら、混雑した電車内でも無理なく取り組むことが可能です。
「英語のリスニング力が上がった」「毎朝ニュースを聞く習慣ができた」など、前向きに捉えている人もいます。
座れる路線や時間帯を選ぶ工夫
始発駅に近い場所に引っ越したり、時間をずらして座れる時間帯に出勤するなど、物理的な負担を軽減する方法もあります。座れるだけでも疲労感は大きく違いますし、読書や仮眠などの「プチ休息」時間として活用できます。
企業によってはフレックスタイム制度や時差出勤が導入されている場合もあり、それらを活用することも有効です。
生活リズム・朝夜の過ごし方の見直し
通勤時間が長い場合、1日をどう設計するかが重要です。朝は余裕をもって起きてストレッチをしたり、夜は帰宅後にリラックスできる時間を意識的に確保したりと、日々の習慣を工夫することで、ストレスを軽減できます。
特に「夜更かしをやめて早寝早起き」に変えたことで、通勤も気持ち的に楽になったという声は少なくありません。
1時間半通勤に限界を感じたときの選択肢
いくら工夫しても、「もう続けられない」と感じることがあるのも現実です。
そんなときは、根本的な生活の見直しを考えてみましょう。
引っ越しで通勤時間を縮める
最も効果的なのが、職場の近くに引っ越すという選択です。
家賃が上がる可能性はありますが、自由時間や体力的余裕が増えることで、生活全体の満足度が大きく向上することもあります。
とくに若いうちは「職場近くで生活基盤を整える」ことが、仕事にもプラスに働くケースが多いです。
在宅勤務・テレワークの導入を相談
現在では多くの企業がリモートワーク制度を取り入れています。
完全な在宅勤務が難しくても、週に1～2回在宅にできれば、負担は大きく軽減されます。
上司に相談して制度の利用を検討したり、部署異動なども視野に入れて動くことが重要です。
転職を視野に入れて行動する
今の職場では通勤環境がどうしても改善できない場合、通勤時間を重視した転職も選択肢の一つです。
最近では「通勤時間30分以内」「在宅メイン」などの条件を明示した求人も多く、生活の質を見直す機会になります。
実際の声「通勤1時間半って正直どう？」
ネット上やSNSには、通勤1時間半についてのさまざまな声が寄せられています。
ここではその一部を紹介します。
SNS・掲示板のリアルな口コミ
実際に通勤1時間半を経験している人々の声には、深い共感や切実な本音が多く見られます。
- 「満員電車で1時間半は地獄。朝から疲れるし、夜は何もできない」（X／30代男性）
- 「帰りに電車で寝落ちして乗り過ごす。疲れが溜まってるのがわかる」（掲示板／20代女性）
- 「通勤時間が長くて生活が崩壊。転職したら毎日が楽になった」（転職口コミサイトより）
メリットを感じている少数派の意見
中には、長時間通勤に対して前向きに捉えている人の声もあります。
- 「電車で毎日本が1冊読める。強制的な読書時間になってる」（X／40代男性）
- 「1時間半でも、座れる路線だからそこまで苦じゃない」（X／20代女性）
- 「早起きになったし、健康的になった気がする」（ブログ投稿より）
やめてよかった／続けられなかった体験談
長時間通勤に限界を感じて環境を変えた人たちの体験も多く、参考になります。
- 「週5で通勤1時間半はきつすぎた。リモートワークに切り替えて正解だった」（30代／営業職）
- 「結婚して引っ越したら通勤が楽になって、子どもとの時間が取れるようになった」（30代／事務職）
まとめ
通勤1時間半は、平均から見ても長く、多くの人が「きつい」と感じる通勤時間です。
自由時間の減少、疲労の蓄積、ストレスの増加といったデメリットがあり、毎日の生活の質にも大きく影響します。
とはいえ、通勤時間を有効に使う工夫や、ライフスタイルの見直しによって、負担を減らすことも可能です。それでも限界を感じる場合は、引っ越しや転職、在宅勤務など、環境そのものを変える決断も視野に入れて検討してみましょう。
「この通勤、本当に自分の生活に合っているか？」という視点で考えることが、より健やかで満足度の高い毎日につながります。