私は以前お話したとおり、東京-大阪間を週に3回走っている大手運送会社の雑貨便を担当しています。
今回は私目線になりますが、長距離ドライバーの1日をどう過ごしているのかをご紹介したいと思います。
1日のスケジュールがどう進んでいるのか、なかなか知る機械がないと思うので是非参考にしてみてください。
長距離ドライバーの1週間のスケジュールはこんな感じ!
《1週間の始まり》
東京-大阪間を週3日運行している私の一日は昼夜逆転なので、夕方から始まります。
15:30 家を出る
16:00 出勤 ⇒ アルコールチェック・簡単なトラックの点検後いつもの現場へ出発
20:00 積み込み完了 ⇒ 東京へ向け出発
02:30 東京の現場へ到着 ⇒ 荷下ろし開始
04:30 荷下ろし終了 ⇒ 大阪行きの荷物を積む現場へ移動(現場まで行く途中で燃料を入れ、そのままそのガソリンスタンドのシャワー室を借りシャワーを浴びます)
06:30 飲み物やごはんなどの買い物済ませて帰りの便の千葉の現場に到着 ⇒ やっと休憩
09:00 次の積み込みまで就寝
15:30 起床 ⇒ 歯磨きやトイレを済ませて現場へ
16:00 現場到着 ⇒ 積み込み開始
19:30 積み込み完了 ⇒ 出発
02:30 大阪の現場へ到着 ⇒ 待機からの荷下ろし
05:00 すべて終了 ⇒ 会社へ移動
06:00 会社到着 ⇒ 帰宅準備
07:00 自宅到着
ざっくりですが、月曜夕方から水曜の朝までの1往復の運行がこんな感じの流れになります。
運転している時間や積み降ろしの待機時間も労働時間に含まれるので、約14時間働いていることになります。
14時間といっても、上り下りでそれぞれ14時間なので合わせると約28時間働いていることになります。
1週間この流れの繰り返しです。
よく働くなぁ自分。
2発目
週の1発目、月曜夕方~水曜の朝までの流れを先ほど紹介しました。
2発目は水曜夕方から金曜朝までの勤務になります。
これも同じ流れで勤務し、2発目を終えます。
この週の真ん中の仕事が一番しんどいんですよね。
起きるのが辛い~。
3発目
3発目ともなると、週の最後なのでここで頑張れば休みやー!と気持ち的に踏ん張れます。
3発目は金曜の夕方から日曜の朝にかけて仕事をします。
日曜の朝に家に帰ってから次の仕事まで約32時間くらい時間があるので、これが私の休みとなるわけです。
世間は土日がだいたい休みのところが多いと思いますが、長距離ドライバーは日をまたいで仕事をしているのでなかなか難しいんですよね。
会社に休み希望を出せば休むこともできますが、基本的に2連休はありません。
気楽な職業と思われがちですが、意外とハードで大変なのです。
長距離運転手の労働時間はどれくらい?
週に3回東京-大阪間を行き来します。
月にして12回、上り下りそれぞれで12時間以上仕事をしているので合計すると労働時間は約340時間。
13.5回になると、だいたい380時間を越えます。
この労働環境ははっきり言って完全にダメなやつです。
人手不足が原因なのもありますが、会社もこの問題は改善していけるよう前向きに努力しています。
長距離トラックの3日運行とは
長距離トラックの3日運行とは、そのままの意味で1回の運送の仕事が完了するのにかかる日数のことです。
出発~積み込み~現着~戻りの荷物積み込み~現着~帰社までの一連の流れが3日間かかります。
例えば月曜日に出発したら水曜日に帰ってきます。
その間に連続して8時間以上の休憩が入ります。
関東~関西の往復便でよくあるパターンの運行です。
長距離トラックの2日運行とは
3日運行と意味は同じです。
出発~積み込み~現着~戻りの荷物積み込み~現着~帰社までの一連の流れが2日間かかります。
長距離トラックの5日運行とは!労働基準法違反になる?
5日運行も、文字通り1回の運行が五日間かかる仕事のことを指します。
ほぼ1週間ですよね。
さて5日運行は法律的にどうかと言いますと、実はオッケーです。
トラックドライバーの1運行の上限時間は144時間と定められています。
これは輸送安全規則第3条に記載されています。
つまり24時間×6日間=144時間で6日間はオッケーということです。
これは出発した車庫に戻ってくる期間です。
他の営業所に立ち寄った場合にはカウントされません。
あくまで出発した営業に戻ってくるまでの期間です。
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さいごに
長距離ドライバーの1日いかがでしたか?
あくまでも、私自身の仕事の流れなので全てのトラックドライバーがとは限りません。
出勤時間や運行本数などはもちろん会社によって異なります。
運送業界全体には、まだまだ古い体質が残る部分が多いのは否めませんが、労働時間や就業状態の見直しが行われていて変わりつつある状況です。
物流は大事なライフラインの一部でもあるので、明るい方向に進んでいってほしいものです。