消防法改正後からとなる1998年(平成10年)の登場以来、国内における店舗数の割合がここ20年の間で1%未満?30%超になるなど、今や庶民にとっても馴染み深い存在となっているセルフ式のガソリンスタンド。
ガソリンスタンド3店舗のうち1店舗がセルフサービスと言われるだけに、さまざまな背景からの増加傾向が近年の急成長を物語っております。
今回はそんなセルフ式についての基本的な使用方法を重視しつつ、入れ方や満タンにする際での手順や勝手に止まる仕組み、あとセルフ式でガソリンが溢れた時の対処方法などを解説していきます!
ガソリンのセルフ式の入れ方ややり方は
セルフ式が正式導入となる以前、国内にあるガソリンスタンドの全てはスタンド従業員による給油作業となっておりましたが、消防法改正後からとなるセルフ式スタンドでは給油作業の全てを燃料購入者自身が行います。
セルフ式での給油作業はガソリン購入者自身で行う操作となり、その操作を行うツールの殆どが液晶画面にて行うタッチパネル操作になってます。
給油作業に入る手順としては「支払い方法」の選択から「油種」を選び、金額と並ぶ給油量を設定し入金します。
あとは画面の指示に従い油種により指定されたノズルを給油口に刺し、給油開始となります。
タッチパネルによる操作手順
支払い方法を選択:(現金、プリペイド、キャッシュカード)
↓
油種の選択:(ハイオク/レギュラー/軽油)
↓
金額と並ぶ給油量の設定:(満タン時/リッター分/金額指定)
↓
画面の指示に従い、油種で用意された各ノズルを使って給油
尚、営業中は1人以上の従業員が必ず常駐しており、慣れないタッチパネルの操作やわからない事は従業員によってしっかりとサポートして貰えます。
ガソリンスタンドのセルフ式で満タンに給油する手順は
タッチパネル操作では金額と並んだ給油量設定が給油形式として細かく用意されており、設定手順においても支払い方法と油種を選択したのち引き続き画面に表示される満タン、金額指定、量指定の中から「満タンボタン」をタッチし、満タンになるまで給油していきます。
因みに満タン指定以外となる「金額指定」や「量指定」の項目では、設定分の給油量で終わると強制的にストップがかかる仕組みになっており、停止以降、給油作業を終えない限りは再び給油を開始する事ができません。
つまり一旦清算を終えた後、改めて画面操作を経てから給油作業を開始します。
タッチパネルに表示される各ボタンの説明
・満ボタン :金額・量指定を行わない満タン給油ボタン
・金額指定ボタン :金額分の給油量を設定するボタン
・量指定ボタン :リッター区切りによる給油量を設定するボタン
(金額及び量指定では、ガソリンスタンドによっても細かな設定内容が異なる)
セルフ式のガソリンが満タンで勝手に止まる仕組みは
セルフ式でガソリンを給油した場合、金額・量指定の設定値に達した時点で給油動作自体は即停止となり、満タンを目的とした給油動作においては上限に達した時点であっても給油の終了状態にはならず、「ガソリン漏れを防ぐ為への防止策」としての一時的な停止作動が働きます。
つまり給油時、握ったノズルレバーが満タン近くでカチッと上がり、完全に満タンにならない限りは繰り返しレバーが上がり下がりを続けます。
給油中、ノズル内部には空気の流れが維持されており、満タン時で塞がる油面が空気の流れを止め、ノズル内部に装備されたセンサーが満タンと検知します。
そのセンサーからオートストップ機能に検知信号が伝達され、満タン検知と同時に給油機能を自動停止させる仕組みになってます。
セルフ式ガソリンがあふれた時の対処法は
セルフの給油方式が主流になっている昨今、法律で許された範囲内でありながらも給油に伴う作業はあくまで自己責任。
給油ノズルのレバーを引き、ガソリンが放出された時点で購入者自身による最低限の安全意識に委ねられる事となります。
ガソリンは揮発性が非常に高く、ちょっとした火の気で引火してしまう「危険物」。
身近で発生する静電気には特に注意し、給油機付近に設置された静電気除去器具による「給油前での静電気除去」を必ず行うよう心掛けるようにしましょう。
とにかく「火気は厳禁」。
ガソリンを溢れさせてしま場合は直ちに給油作業を中断し、スタンド常駐のスタッフに知らせて対応をお願いするようにしましょう。
まとめ
如何でしたでしょうか?
現在ではごく当たり前の存在と言う事もあって、今後も普及率が上がり続けるであろうセルフ式のガソリンスタンド。
それまで主流だったスタンド従業員による給油方式とは異なり、消費者にとって手軽に行えるセルフ式はまさに「時間短縮以上の存在」。
重要となるのは「危険に対する認識」と「事前に行う対策」であり、正しい知識を持つ事こそが危険の回避、また安全な給油作業へと繋げられるのです!