貨物車両であるトラックは毎日の業務で使用されており、基本的には乗用車とは異なる環境にて酷使されてる場合が多いでしょう。
規定内での積載荷重と言えど、毎日の業務で可動させられてるエンジンにとっては積荷で掛かる負担は相当なものでしょう…
そういった状況下でまずやるべきメンテナンスと言えるのがオイル交換です。
今回の記事ではトラックのオイル交換に於けるリアルな実情からセルフにて行う場合での方法や手順についてを詳しく解説していきます!
トラックのオイルの量は何リッター?
一般的な乗用車の場合、軽自動車では約2.5L~3.0L、普通乗用車であれば4.0L~5.0L程が標準規格としてのエンジンオイル量になっています。
トラックの場合でも基本的にはトン数や排気量で必要なオイル量も異なり、メーカーや車種毎でも厳密なオイル量の違いも出てきます。
一般的な目安とされてるトラックのオイル量
- 2tトラック(小型車) : 8L~10L
- 4tトラック(中型車) : 12L~15L
- 10tトラック (大型車) : 28L~40L
そもそもエンジンオイルは金属同士を滑らかに動作させる為の潤滑油です。
金属摩耗を防ぐ役割はもちろん、オイルが満たされる事で冷却効果をもたらし、その金属同士の摩耗を防ぐ役割から焼き付き防止へと繋がります。
これらにある必要性とオイル自体がもたらす効果をしっかりと理解し、第一条件としての規定量をメーカーや車種毎で確認しておきましょう。
トラックのオイル交換料金の相場はいくら?
【たかがオイル交換、されどオイル交換】と言われている程にエンジンオイルの交換は重要なカーメンテナンスとなっています。
一般的な普通乗用車の場合、現在では大手カーショップ等でのサービスが充実している事もあり、それらの殆どがリーズナブルな価格にてエンジンオイルの交換が行えてしまします。
ただトラックの場合では乗用車にある環境とは異なり、基本的にはカーショップ等による安値なオイル交換が行えません。
つまりその殆どが「専門的な業者によるオイル交換」と言われております。
ではその専門業車によるオイル交換ではどれくらいの費用になるのか?
トラックのオイル交換料金を各トン数別で分け、それぞれの相場を総合的な平均値でまとめてみました。
2tトラック(小型車)
まず2tトラックの場合、エンジンオイル交換でかかる工賃に於いては1,500円前後が相場となってます。
そこから必要なオイル量を平均的な数値としての8Lで換算し、1Lあたりが約500円程度となる売値の計算では約4,000円程が一般的な販売価格になります。
2tトラックのオイル交換料金としての総額は工費を含め、およそでも5,500円は掛かるという計算になります。
4tトラック(中型車)
4tトラックでのオイル交換にかかる工賃の場合、一般的にも2,500円前後が相場となっています。
そこから必要なオイル量を平均的な数値としての10Lで換算し、1Lあたりが約500円程度の売値であれば約5,000円程が一般的な販売価格となっています。
4tトラックでもオイル交換料金としての総額は工費を含め、およそでも5,500円は掛かるという計算になります。
(依頼する業者や工場によってはオイル代・工賃としての価格も前後する場合がある)
10tトラック(大型車)
10tトラックの場合、オイル交換にかかる工賃は4,000円前後が一般的な相場になっています。
そこから必要なオイル量を平均的な数値としての30Lで換算し、1Lあたりが約500円程度の売値であれば単純計算でも15,000円のオイル代金になります。
オイル交換料金としての総額は工費を含め、およそでも19,000円は掛かるという計算になります。
(依頼する業者や工場によってはオイル代・工賃としての価格も前後する場合がある)
また特殊大型の場合であればオイル交換料金が30,000円以上になる場合もあり、それらを考えれば一般的な大型の方がまだ安いと考えられますね。
トラックのオイル交換の時間の目安は
トラックのオイル交換作業にかかる時間では、プロの整備士に任せた場合であれば、概ねでも15分~30分程度が一般的な所要時間となっています。
自身でオイル交換作業をされる場合であれば、手際良く慣れた人だとプロである整備士と同じ15分~30分程度の所要時間で済ませられるでしょう。
ただあまり慣れていない方だと項目毎での確認作業も多く、1時間以上の交換作業になるケースも少なくありません。
また小型、中型、大型といった車両自体にある大きさによって必要なオイル量も異なる為、車両のt数やサイズが増えるにつれて作業にかかる時間も増える事となります。
トラックのオイル交換はどこでできる?
1.ディーラー
ディーラーの整備士であればメーカー毎の車種に対した専門知識はもちろん、オイル交換でも基本的には純正オイルを使用します。
ただ一般的にも知られている通り、ディーラーであれば作業工賃+純正品使用という事でオイル交換費用は他と比べて少し割高…。
とは言っても正規に扱っている車種に関しては精通しており、何よりも「純正品使用」という保証がユーザーにとっての安心に繋がっています。
2.一般的な整備工場
町の整備工場ではメーカー毎で存在する様々な車種を扱っており、ディーラーほどに特化してなくとも整備士らの多くは豊富な経験から幅広い技術を有しています。
その為ユーザーからの細かい注文にも対応可能な場合も多く、比較的ディーラーよりも柔軟に対応してくれる事が魅力とも言われてます。
使用するオイルも純正品に限定せず、様々な製品にてリーズナブルな費用でのオイル交換が可能となっています。
3.ガソリンスタンド
簡易的なメンテナンスをお願いできる事は勿論、手軽に立ち寄れるぶん庶民にとっては最も身近な存在となっているガソリンスタンド。
一部を除き、ガソリンスタンドでは整備工場ほどの専門的なメンテナンスは承ってはいないものの、オイル交換は随時行って貰えます。
ただ現在では一昔前とは違い、セルフスタンドが浸透しているせいかオイル交換を積極的に行ってくれるガソリンスタンドも少なくなっています。
そうした意味合いからもオイル交換をお願いするスタンドへの事前確認、もしくはそのスタンドに直接問い合わせる事をおすすめします。
トラックのオイル交換を自分でやる方法や手順は
古今からもカードライバーにとってはオイル交換は基本であり、同時に車にとっては最も重要なメンテナンス項目と言えます。
オイル交換作業の工程自体はシンプルであり、その工程さえ把握すれば基本は誰でも行える簡単作業です。
ただし簡単作業と言えど、手順を間違えると後々思わぬトラブルにもなりかねません。以下に記した手順にて、正確な交換作業を行いましょう。
ステップ1 .ジャッキアップする
ジャッキアップが必要であれば設置している車輪に対しては必ず歯止めをし、常に安全を重視しながらゆっくりとジャッキアップをする。
ステップ2. オイルを抜く
オイルパンにあるオイルフィラー(オイル注入口)外し、ドレンボルトも外して 古いオイルを抜く。
ステップ3. 新しいオイル注入
古いオイルが十分に抜けたらパッキンとなる新品のシールワッシャーをオイルパンとドレンボルトの間に挟んで締め、オイルフィラー(オイル注入口)から新しいオイルを必要な量だけ注入していきます。
ステップ4. オイル注入口を締めエンジン作動
オイルゲージにてオイル量を確認し、適正な量であればオイルフィラー(オイル注入口)を締め、エンジンをかけて新しいオイルを一旦馴染ませます。
ステップ5. エンジンを止め最終の確認
適度に馴染ませたらエンジンを一旦切り、最終的にオイルゲージにて量を確認し、適正量として問題がなければオイル交換作業は終了です。
まとめ
そもそも走行を目的とする車にとって、エンジンオイルの交換はシンプルでありながらも最も重要なメンテナンスであります。
日常的な手入れが重要である普通乗用車と同様、業務で用いる貨物トラックでは常にエンジンを酷使している為に定期的なオイル交換は必須です。
専門的なプロ、または自身にてオイル交換作業を行う場合であっても「まずは車を知る事を第一」とし、日頃からのメンテナンスを常に心掛けるようにしましょう。