ドライバーの中でも大きく稼げるのが魅力の長距離路線ドライバー。
トラック運転手なら一度は転職を考えたことがあるのではないでしょうか。
現在、トラック運転手で月収50万円以上が望める職種は路線便ドライバーが最も可能性があります。
しかし大型トラックで夜間走行の仕事である路線便はすぐに乗車することはできません。
長い年月や経験を必要とする場合が多いです。
今回、この記事ではトラック歴30年、長距離歴20年の私が路線便ドライバーになる3つの方法や道のりをご紹介していきます。
ぜひ参考にされてくださいね。
路線便とは
路線便とは日中に集荷してきた荷物や持ち込みの荷物を集めて、各都市や地方の決まった拠点に向かうトラックに積み合わせて運送させる方法です。
拠点に行くまでのルート上にある営業所に立ち寄って走る場合も多いです。
例えば大阪から東京に行くまでに名古屋や静岡の支店に立ち寄って最終の東京まで走るようなコースです。
路線便は雑貨便や混載便とも呼ばれることもあります。
路線便のある大手運送会社
路線便には佐川急便やヤマト運輸、西濃運輸や日通などの大手運送会社から中堅の運送会社まで様々です。
仕事内容や積み込む荷物の種類も路線会社によって全然変わってきます。
例えばヤマト運輸はカゴ輸送なので大変人気もあります。
佐川急便などは基本的にバラ積みが多く、西濃運輸はパレットとバラの混載積みになります。
大手路線便会社一覧
・佐川急便
・ヤマト運輸
・日本通運
・西濃運輸
・日本郵政
・福山通運
・近鉄エキスプレス
・トナミ運輸
・名鉄運輸
・第一貨物
・エスライン
・飛騨運輸
・新潟運輸
・トール(旧フットワーク)他多数
などがあります。
路線便ドライバーになる3つの方法!
結論から申し上げますと、路線便ドライバーになる方法は以下の3つがあります。
1.大手運送会社の自社便ドライバー
2.大手運送会社のグループ会社のドライバー
3.庸車(協力会社)のドライバー
この3つの方法についてそれぞれ詳しく解説していきます。
1.大手運送会社の自社便ドライバー
まずは自社便のドライバーです。
西濃運輸なら西濃運輸の社員として路線便ドライバーになる方法です。
自社便ドライバーのメリット
自社便ドライバーのメリットは給料や福利厚生の面です。
自社便ではボーナスが出る企業も多く安定感は1番あります。
また労働基準もしっかりと守られていて労働組合もあり、ひと昔前ほど無茶な運行をさせられるケースは少ないです。
休みが多いし、退職金もあるので若い人なら自社便ドライバーを目指すのがいいです。
自社便ドライバーのデメリット
デメリットとしてはやはり大手企業はイメージを大切にするので派手な茶髪やヒゲなどはNGです。
またトラックの改造や装飾も禁止されています。
ハンドルカバーくらいならオッケーの企業もありますが、テレビや冷蔵庫などトラックに乗せ込むのは禁止の会社も多いです。
あまり企業の一員として規律が厳しい会社が窮屈な人には自社便ドライバーは向いていないかもしれません。
また年齢制限もある場合も多く、免許にキズのある方はそれだけで面接に落ちるケースもあります。
自社便ドライバーになるには
基本的に大手の自社便路線ドライバーは2トン車や4トン車での集配(セールス)ドライバーから経験とスキルを磨いてステップアップ方式でなっていきます。
長距離路線便ドライバーの枠が空かないと何年も待たされる場合があります。
またせっかく運行者になれても一回の事故で路線ドライバーを降ろされることもあるので気が抜けません。
なので路線便希望の旨を伝えてセールスドライバーで入社する方法が一般的です。
しかし大手でも会社によっては直接路線便ドライバーを募集している場合がたまにあります。
全くの未経験者なら難しいかもですが、募集が出ている時はラッキーです。
また募集に関してはいつ出るか分からないので常に募集情報には目を光らせることが重要です。
大手自社の路線ドライバーの募集はこちらのリクナビネクストで見つけることができます。
お目当ての運送会社を複数登録しておくと、求人が出た際にメールでお知らせしてくれます。
大手のドライバーは早い者勝ちになるのでぜひ活用しましょう。
2.大手運送会社のグループ会社のドライバー
次は大手運送会社のグループ企業に入って路線便ドライバーになる方法です。
大手の運送会社は輸送に特化したグループ企業を持っているケースが多いです。
例えば福山通運なら福山エキスプレスなどがそれにあたります。
グループ会社のドライバーのメリット
グループ傘下の企業のドライバーは自社便のドライバーよりは入社しやすいです。
自社便ドライバーのようにセールスドライバーなどの下積みなしで路線ドライバーとしてに入社することも可能です。
会社によっては年齢制限があったり面接や入社の条件が厳しいところもありますが、自社便ドライバーよりハードルが低いことはたしかです。
グループ会社のドライバーのデメリット
大手運送会社のグループ会社にデメリットはあまり感じません。
私も大手路線会社のグループ企業に勤める友人が多数いますが、自社ドライバーほどは優遇されないけど労働時間などはそこそこしっかりと守られている感じです。
グループ会社のドライバーになるには
よくあるのは知り合いによるコネで入社するパターンです。
しかしコネもなく自分で探す場合には、まずどのようなグループ会社があるのかを調べる必要があるでしょう。
手っ取り早いのはネット検索です。
ネットで「〇〇運輸 グループ企業」などで検索すると複数出てきます。
それらの会社の求人情報をさらに調べてみるとよいでしょう。
その場合、上記でも説明しましたがリクナビネクストが便利です。
手軽に簡単に求人を探すことができます。
また会社名を登録しておくと求人が出た時にメールで知らせてくれます。
企業のホームページや転職サイトを利用して情報収集をしましょう。
3.庸車のドライバー
庸車とは下請けの協力会社のことです。
トラックの保有台数が数100台にも及ぶ大きな庸車もありますが、基本的には個人経営の100台未満の運送会社が多いです。
私が勤めていた会社もこの庸車の会社になります。
庸車ドライバーのメリット
まずは何と言ってもドライバーとして採用される可能性がグンと上がります。
未経験でも雇ってくれる会社もあり30代、40代からの転職なら庸車の会社に入るのが現実的でしょう。
トラックもある程度の装飾(キャビン内)や自分の持ち物の持ち込み(冷蔵庫など)が認められている場合が多く、自社便などよりも気楽な雰囲気があります。
また一つの会社ではなく色んな企業の路線便を走ることができるので、合わない場合でも他の仕事を走らせてもらうこともできます。
私の会社でも福山通運、ヤマト運輸、西濃運輸など複数の会社と取引があり勉強させて頂きました。
また路線便が合わない場合は貸切(チャーター便)を走らせてもらうドライバーもおり、色んな会社の仕事を経験できるのも庸車のメリットと言えます。
庸車ドライバーのデメリット
庸車のデメリットといえば、いわゆるきつい企業と言われる会社が未だに少なからず存在しているという点です。
ひと昔前よりはマシになってきましたが、会社によって本当に給料も変わってきます。
休みのない会社や荷物や車両事故を起こしたに自腹を払わされたりする会社もあるので見極める力も必要になってきます。
庸車のドライバーになるには
庸車の募集は求人誌やネットで容易に探すことができます。
路線便を走るなら募集内容に大手運送会社の路線便ドライバーの仕事と書いてあります。
主な取引先を見るとどこの路線便なのかを知ることもできるので確認してみましょう。
庸車探しも転職サイトのリクナビネクストを使うと便利です。
勤務地や年収、路線便などの条件付きで検索が可能です。
登録も簡単で無料で利用できます。
ピンポイントで自分の条件に合う庸車を探すことができるので非常に便利です。
自社、グループ企業、協力会社の求人や情報収集には必ずエージェントを併用しよう
自社便、グループ企業、庸車、どちらで求人を探す際でもエージェントを活用するのがおすすめです。
転職に関しても最近の運送業界ではエージェントからの転職が主流になってきました。
しかし数多くの運送会社がある中で、自分に合う会社を探すのは至難の業です。
なのでプロのアドバイザーに相談しながら進めたほうが安心です。
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つまり自分の希望が納得できる段階で面接を迎えることができるということです。
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また大手や人気の運送会社は非公開求人になっているケースが多いです。
これは企業が採用情報をあまり外部に漏らしたくないのとエージェントからの紹介者のみに対象者を絞って対応の手間を省きたいからです。
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登録したからといって絶対に転職しないといけないわけではありません。
アドバイザーとしっかりと相談しながら自分に合った企業探しや情報収集をしましょう。