ヤマト運輸軽貨物の委託ドライバーは、働き方によってはキツイようです。
ヤマト運輸では、何か問題が起きたとしても営業所内の内勤の方や正社員のドライバーの方で柔軟な対応をしてくれ働きやすい職場環境にあるようです。
正社員や委託ドライバー関係なく素晴らしいチームワークで働きやすいようです。
では仕事内容や荷物単価などはどうなのでしょうか。
そこで今回はヤマト運輸の委託ドライバーのあれこれについてお話していきます。
個人事業主ドライバーになる方法は以下の記事でご紹介しています。
ヤマト運輸の軽貨物の委託ドライバーとはなに?
軽貨物の委託ドライバーとは、どの様な事をするのでしょうか。
ここでは、軽貨物の委託ドライバーについて紹介します。
1.仕事内容
基本的には配達がメインです。
軽貨物の委託ドライバーでも2種類の配送があります。
①一日貸切便
朝から夜まで、支店と配達エリアを往復しながら配達していくのが「一日貸切便」です。
配送後も伝票整理や不在で配達できなかった荷物を持ち帰りがあります。
②ナイト便(夕方のみ)
仕事内容は「一日貸切便」と同じです。
一日貸切便との違いは「勤務時間帯」や「荷物の個数」です。
2.一日の流れ
①一日貸切便
7:00(出社) ⇒ 業務委託を交わした支店に出社します。支店で朝礼を行い、その後各自の荷物を確認して積み込みます。
8:30(配達開始)⇒ 専用端末を起動させ配達を開始します。午前は配達荷物が最も多く100個近くあります。ヤマト運では3便制なので、支店と各エリアを3往復します。
21:00(配達終了)⇒ 配達の最終便が19:00~21:00なので配達完了後、店舗に戻ります。伝票の整理や持ち帰りの荷物を戻したりします。
21:30(業務終了)⇒ 全ての業務が終了したら各自支店で解散となります。
②ナイト便(夕方のみ)
17:00(出社)⇒ 業務委託を交わした支店に出社します。支店で朝礼を行い、その後各自の荷物を確認して積み込みます。
18:00(配達開始)⇒ 専用端末を起動させ配達を開始します。午前は配達荷物が最も多く60個近くあります。(ナイト便は1往復です)ナイト便では主に3便で到着した荷物を配達します。
21:00(配達終了)⇒ 配達の最終便が19:00~21:00なので配達完了後、店舗に戻ります。伝票の整理や持ち帰りの荷物を戻したりします。
21:30(業務終了)⇒ 全ての業務が終了したら各自支店で解散となります。
3.使用車両
使用車両 ⇒ 軽バン 軽箱車 軽幌車
※車両は、ヤマト運輸が貸してくれます。
自車の持ち込みも出来ます。
4.業務委託する方法
ヤマト運輸の仕事を業務委託するには3つの方法があります。
①軽貨物委託業者からの紹介
個人事業主として働く軽貨物ドライバーを束ねている「軽貨物委託業者」があります。
そこに所属することで、ヤマト運輸の仕事を受けることが出来ます。
軽貨物ドライバーの多くが「軽貨物委託業者」を通して業務をしているのが現状で、紹介手数料は徴収されますが、万が一のサポートが受けられるので安心して働くことが出来ます。
②「ヤマト・スタッフ・サプライ」への登録
「ヤマト・スタッフ・サプライ」は、ヤマト運輸の子会社です。
この「ヤマト・スタッフ・サプライ」に登録することで、ヤマト運輸の個人宅配配送を請け負うことが出来ます。
登録するメリットは、【自分に合った時間で働ける・作業レベルの難易度を融通】
以上の2つが主なメリットです。
ヤマト運輸の仕事を請け負ってもどんな感じか分からず不安な方は、「ヤマト・スタッフ・サプライ」に登録して試してみる方法もあります。
③ヤマト運輸の支店に直接営業する
委託ドライバーの中には、直接支店に行き営業を行う事で仕事を回して貰っている方もいます。
しかし、365日自分のコースを走ることが求められたり、請求業務を任せられたりなど配達以外の業務を任せられる事例があるようです。
営業で交渉する時はよく確認しておきましょう。
営業が上手い方は、仲介手数料がかからないので報酬が一番高くなる方法です。
5.業務委託する時の注意点
ヤマト運輸と業務委託をする時に気を付けなければいけない点が3つあります。
①フランチャイズ契約ではロイヤリティーなどの支払いが発生
フランチャイズ契約をすると、248,000円を開業資金としてヤマト運輸に支払わなければなりません。
さらに、ロイヤリティーは18,000円ほど毎月掛かります。
車両も「白のワンボックスカー限定」と決まっているので注意が必要です。
②荷物の個数制限
大手通販会社の荷物が増え、配送ドライバー不足と時間外労働が増えたことでヤマト運輸が赤字になったことが過去にありました。
正社員の荷物を維持するために、委託ドライバーの荷物の個数制限がされた事があります。
経営状態によっては個数制限される場合があるかもしれないので注意しましょう。
③委託切り
ヤマト運輸の業績悪化により、荷物の制限だけでなく委託切りを実施したこともあります。
大手企業なので心配ないと思いますが、過去にこの様な事例があるので、頭には入れておいた方が良いでしょう。
ヤマト運輸軽貨物の委託の給料や年収とは
ここでは、給料と年収について紹介します。
1.給料
給料は荷物の単価によって変わってきます。
参考までにドライバー経験ごとに1か月の給料をシュミレーションしてみましょう。(単価は荷物1個当たり150円、1か月22日稼働で計算)
①未経験の場合
まずはエリアを覚えることが最優先です。
最初のうちはエリアや仕事を覚えるのに時間が掛かるので配達できる荷物は50個~70個程度です。
これをいか月の給料換算してみると以下の通りです。
150円(荷物1個の単価)×70個(配達個数)=10,500円(1日の稼げる金額)
10,500円(1日の稼げる金額)×22(1か月の稼働日)=231,000円(1か月の給料)
②半年経験の場合
半年経験すれば一通りのエリアのも慣れてきます。
そうすると1日の配達荷物の個数も増えてきます。
半年の経験があれば、荷物の個数は120個程度配達できるようになります。
150円(荷物1個の単価)×120個(配達個数)=18,000円(1日の稼げる金額)
18,000円(1日の稼げる金額) ×22(1か月の稼働日)=396,000円(1か月の給料)
③数年の経験の場合
数年経つとベテランの域に達します。
こうなると自分の荷物だけでなく、他の人で配達が間に合わない人のものまで配達できる余裕が出来ます。
1日の配達個数が12個に加え、他コースからの荷物分が30個程度あります。
150円(荷物1個の単価)×(120個(配達個数)+30個(他コースからの荷物分))=22,500円(1日の稼げる金額)
22,500円(1日の稼げる金額) ×22(1か月の稼働日)=495,000円(1か月の給料)
この様に、配送経験を積めば荷物の持ち出し量(配達個数)が増えてきます。
そうすれば給料も増えてきます。
2.年収
委託ドライバーは、個人事業主なので会社からボーナスは支給されません。
毎月の収入のみです。年収については以下の通りです。
・半年経験の場合
396,000円(1か月の給料)×12(1年間)=4,752,000円(年収)
・数年の経験の場合(ベテラン)
495,000円(1か月の給料)×12(1年間)=5,940,000円(年収)
※見た目では収入が多いように見えますが、この中から燃料代やスマホの通信費などの経費が引かれます。
ヤマト運輸軽貨物の委託ドライバーの単価とは
ヤマト運輸軽貨物の委託ドライバーは、荷物の他にダイレクトメールも配達しています。
それぞれの単価と保管業者の比較をしてましょう。(2020年時点での単価)
業者 | 荷物の単価 | ダイレクトメールの単価 |
---|---|---|
ヤマト運輸 | 140円~185円 | 15円~25円 |
その他の業者 | 140円~180円 | 8円~20円 |
上記の表を見ても分かるように、ヤマト運輸の単価は他の業者に比べて高めに設定されています。
単価については、各支店や営業所などで違います。
また先程紹介したヤマト運輸に直接営業で配達を請け負う場合は、荷物の単価の設定に注意しましょう。
高めの設定で営業をすると配達を請け負わせてもらえません。
単価によって給料や年収が変わってきます。
委託ドライバーをする時には単価を注目してみてみましょう。
また営業で仕事を請け負う場合は、単価設定に注意しましょう。
ヤマト運輸軽貨物の委託業務はきつい?
ヤマト運輸軽貨物の委託ドライバーは、キツイのでしょうか。
ここでは、実際に働いている方や働いていた方の意見を紹介します。
<肉体的にキツイ>
・稼ごうとすれば、1個でも多くの荷物を運ばないといけません。
稼ごうとするとより多くの荷物を運びます。
そうすれば休憩などを削ってでも多くの荷物を運んだりするので体力的にキツくなってきます。
・委託ドライバーの荷物は小荷物が殆どですが、中にはサイズが小さくても重い荷物がある場合があります。
この様な荷物は、大抵の場合は複数あり体力的にキツイです。
・家まで距離がある
車から配達先の家まで距離があったり坂道が急な時には、体力的にキツイです。
通常は家の横など近くに車を停車して配達を行いますが、田舎や工事中など家の近くに停車できない時には、他の車の邪魔にならない所に停車して配達をしないといけません。
<精神的にキツイ>
・時間に追われることがある
配達指定時間が迫ってくると移動中に時間が気になり精神的にキツイ時が有ります。
時間指定などが有ると、指定時間に間に合わせるために最適なルートで配達を行います。
しかし渋滞などで指定時間が迫ってくると運転が荒くなり、事故をするリスクが高くなってきます。
・宅配時の不在はイライラする
通常の配達で不在の時はよくあることですが、時間指定で配達に行ったときに不在の時はイライラします。
配達で不在の時には、再配達をしないといけないのでそれだけ時間と燃料などロスが生じます。
なので色々な面でイライラします。
など肉体的や精神的にキツイ場合があります。
稼ごうとすると多くの荷物を運ばないといけないので、その分キツイのかもしれませんね。
アルバイトやパート感覚である程度の収入で良ければ、ある程度のゆとりが持てキツくないのかもしれません。
ヤマト運輸軽貨物の委託を辞めたい人の原因は?
簡単に始められる一方で、様々な理由で退職していく人もいます。
その理由は何なのでしょうか。
ここでは、主な退職理由を3つ紹介します。
①体力的に続かない
20代など若い年代では気になりませんが、40代を超えると体力の衰えを感じ毎日の配達がキツく感じる様です。
年齢を重ねる毎に、体力的にキツくなり退職をしていく方が増えて行くようです。
②体調を崩した
ハードな業務の為体調を壊して退職した方もいます。
軽貨物ドライバーと言っても全ての荷物が軽いとは限りません。
毎日のことなので腰を痛めたり、腱鞘炎になったりと体調を崩して退職する方も増えてきています。
③休みが希望通りに取得できない
営業所や支店の社員ドライバーは、労働時間の管理や休みの希望がありますが、委託ドライバーはなかなか希望通りに休むことが出来ません。
この様に希望通りに休めないことで、休日に家族で過ごす時間が無かったり子供の行事に行けなかったりと家族に影響するので退職する方も多いようです。
主な理由は上記の3つです。
この理由で退職された方は多くいますが、現在働いている人の中にも上記の理由て退職を考えている人もいる様です。
ヤマト運輸軽貨物委託の口コミや評判はどう?
評判は良い評判と悪い評判があります。
ヤマト運輸軽貨物の委託ドライバーの評判はどうなのでしょうか。
ここでは実際に働いている方の評判や口コミを良い悪いに分けて紹介します。
<良い評判>
・チームワークが良い
営業所のドライバーや内勤の人達のチームワークが良いです。
何かトラブルが起きても柔軟に対応してくれ、問題解決が早いです。
営業所全体が団結していて働きやすい環境です。
・お客様との仲が良い
お客様と仲が良いドライバーが多いです。
お客様と仲が良いという事は、信頼関係が構築されているという事になるので配達がしやすい。
その影響なのか不在件数が減少傾向にあります。
・フォロー体制がしっかりしている
委託ドライバーを含め、新しいドライバーが配属した時は、支店や営業所全体でフォローしてくれているように感じます。
この様な環境で働くと仲間との信頼関係が出来、委託ドライバーでも働きやすく感じる様です。
<悪い評判>
・委託切りがある
会社の経営状態が下がり出すと最初に影響があるのが委託ドライバーで、委託切りをしてきます。
いきなり委託切をされると、この先の生活設計などに非常に困る。
・毎月のロイヤリティーや燃料代など経費が思っていた以上に掛かり、予想以上にもうからない。
仕事と給料を比べても割に合わなく感じることがある。
・休みが取りにくい
事前に休みを申し出ても、社員ドライバー含め、配達するドライバーがいない時には休みを申し出ても休むことが出来ない。
無理に休むと次の日から態度が冷たくなる。
以上が評判になります。
支店や営業所などで職場環境が異なります。
また感じ方には個人差があります。
参考程度にしておいて下さい。
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まとめ
今回は、ヤマト運輸軽貨物の委託ドライバーについて紹介しました。
委託ドライバーの仕事に関しては、稼ぎたい場合はその分、配達荷物が増えるのでキツイです。
また、先程紹介したように個人差がありますが肉体的にキツイ面や精神的にキツイ面があります。
今回の記事のポイントは「ヤマト運輸の軽貨物の委託ドライバーとはなに?」です。
委託ドライバーを始めようと考えている方は、委託ドライバーについて最初によく理解しておく必要があります。
今回の記事を是非参考にしてみて下さい。