最近での車自体の質が向上するのに伴い、バッテリー単体でも各種ハイクオリティーの製品となるお陰もあってか「バッテリー上がり」の光景も昔ほどは見なくなりました。
とはいっても「ドライバー本人による不手際」でのバッテリー上がりはいつの時代でも起こり得ます。
「それがたとえ業務用として使用されてるトラックであっても…」
今回では、そんなトラックのバッテリー上がりで使用する「24v用のブースターケーブル」について、「正しい繋ぎ方」と「正しい順番」や「ケーブルの取り外し方」などを調べてまいります。
あと「ブースターケーブルを常備してなかった場合どこで借りる?」なども見ていきたいと思います。
24v用ブースターケーブルの正しいつなぎ方とは
バッテリー上がりなどのトラブルの場合でもっとも一般的な対処方法となるのが救援車を用いての「ジャンプスタート」となります。
これは充電元である救援車からブースターケーブルで双方を繋ぎ、「一時的な充電状態」によってエンジンを始動させるという方法です。
24v車としてのトラック類では、搭載されてある12v単体のバッテリー2つが片側の(+)と(-)で結されており、もう片側の同じ(+)と(-)電極は通常の車同様に車側へと出力されております。
24v車でブースターケーブルを繋ぐ場合では救援車の(+)と(-)から、バッテリー上がりのトラックへと「連結以外の電極」(+)と(-)極をつなぎます。
この場合「連結部には繋がない」ようにしましょう。
ブースターケーブルにつなぎ方の順番がある理由
まず最初にブースターケーブルのつなぎ方の手順を①~④までの工程とし、そこから「何故つなぎ方に順番があるのか」を説明していきます。
尚、ケーブルの色では(+)極は赤であり、(-)極では黒を使用します。
①故障車側の(+)から → ②救援車側の(+)へ繋ぎ
③救援車側の(-) から → ④故障車側のアースとなるフレーム(+)へと繋ぎます
まず単純にバッテリーを取り扱う際には皆さんがいちばん気にされる「ショート」。
あの「バチっ!」となるのはホント嫌であり、出来るだけショートはさせたくないものです。
ただ実際にはショートほどでは無いにしても、つなぎ方次第では僅かながらの「火花」が飛んだりし、実はその「火花が警戒するものとしての理由」になってます。
通常は充電中のバッテリーというのは性質上水素ガスを発生させ、それが正常なバッテリーであれば弱ったバッテリーより強い水素ガスを発生させる事となります。
つまり「充電中に発生する水素ガスへの引火防止」が理由となっており、手順で見た場合①で故障車である弱ったバッテリーから同じく故障車の④へと工程をもっていけば極力弱い水素ガスで引火を防げるという考えから、これらの手順が設けられたと言われております。
ブースターケーブルの外し方とは
ケーブルの外し方についても、要は先述してる「つなぎ方の逆の順番」に外せば良いわけで、この場合も「危険回避」という意味では先のつなぎ方と同じく「正しい手順を踏んで」の外し方をしていくようにしましょう。
①故障車側の(-)から黒ケーブルを外し → ②救援車側の(-) への黒ケーブルも外す
③救援車側の(+)から赤ケーブルを外し → ④故障車側の(+)への赤ケーブルも外す
以上の手順で正しく安全にブースターケーブルを外す事ができます。
ブースターケーブルはどこで借りる?
これまでに記述してきた内容でもお分かり頂けたかと思われますが、ジャンプスタートでのエンジン始動にはこの「赤と黒のブースターケーブル」が必須となります。
■リース■
筆者も正直詳しくは知りませんが、数が極めて少ないながらも「ケーブルリース」もあるようで、こちらは1,500円余りで3日区切りのレンタルとなってるようです。
■ガソリンスタンド等で借りる■
急なトラブル時ほど、基本的には普段思いもしない出来事故に「備えなどはしていない」ものです。
そのようなトラブル先の場合でも、ガソリンスタンドさえあれば取り敢えずは「常備されてるケーブルをお借り」しエンジンをかける事ができます。
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まとめ
これまでの項目は必ずしも守らなければ危険であるという事では無く、これらはあくまで「性質上で考えられる危険に対しての警戒」であるとわたくしも強く思います。
実際に皆様の中でも、今回のテーマであった様にバッテリー上がりなどによるエンジンの始動を試みた場合、謝って逆接してしまったりやショートさせたりなどで火花を出してしまった事も少からずあるかと思われます。
そのような状況下でも、正直これらを起因とする火災や爆発などは起きたという報告は聞いた事がありませんし私自身も経験がないです。
それらを考えると「危険性の確率としては極めて低い」としながらも、この日本において「正しく手順を設ける」というのは「常に安全を考慮した根拠」であるというのを判って頂きたいと思います。